9月 12 2010
先週(09/06~09/10)の為替動向
■米国株式市場 = 下落~上昇(V字)
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = 上昇~下落(カマボコ)
■ドル円 = 下落~上昇(V字)
■ユーロドル = 下落~もみあい
■ユーロ円 = 下落~もみあい
ここ数週間続いている「政策催促相場/期待相場」と言う構図がまたも如実に。という感じです。
個人的な希望的観測で言うなら、米国には期待出来るが、日本には失望する。だから、円売りだ。今はその最後の白色矮星状体だ。そんなことになってくれればな?と思います。
ただしあくまでこれは日本弱体化を望むわけではなく、現在の民主党政権にはそのくらい強烈な荒療治が必要。そういう思いからです。
徹底的に打ちのめされ、地獄を見れば、国政とは?国を預かるとは?その時はじめて解るでしょう。
さて、先週のピークは9/8(水)の事でした。
早朝 83.80円付近からスタートした東京時間、日経平均が大幅下落し9000円台を割り込むとリスク回避から円全面高。ドル円は 83.32円の15年来安値を更新。
その後、ショートカバーが見られロンドン時間では83.94円まで戻せど 84円は重たく一進一退。
NY時間となり、米国債利回り上昇やダウ堅調などから上値試しを試すが、84.03円どまり。
しかし週後半は、ダウ3連騰と米国債利回りの反発から結果的に84円台に買い戻され、週全体ではV字模様。ゆるやかに「行って来い」と言った流れでした。
今週は特に重要指標もありませんが、民主党代表選挙や白川日銀総裁の欧州出張で金融財務対応者不在を突かれての攻撃も予想されます。冒頭にも書きましたが、現政府に最も欠けているのは対応力と交渉力です。外交しかり、口蹄疫しかり。今週はその正念場かも知れません。
■各為替の週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Upper: 84.33 / Lower: 83.16
EUR/JPY Upper:107.82 / Lower:105.57
EUR/USD Upper:1.2798 / Lower:1.2522
GBP/JPY Upper:129.92 / Lower:127.12
GBP/USD Upper:1.5441 / Lower:1.5202
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 85.16 ~ 85.61 / R1 84.58 ~ 84.71
S1 83.27 ~ 83.41 / S2 82.37 ~ 82.82
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3022 ~ 1.3127 / R1 1.2884 ~ 1.2916
S1 1.2575 ~ 1.2608 / S2 1.2364 ~ 1.2470
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(09/06~09/10)の為替動向』
→
2010_0910.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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9月 18 2010
今回の日銀介入想定レベル
去る9月15日10:30に日銀としては5年ぶりとなる円売りドル買い介入が実行され現在も小幅介入は続いている模様です。
もとより介入は1発入ってそれっきりでは何の効果もないのである程度継続する必要がありますが、それではその想定レベルはどうなのか?が市場の最大関心事でしょう。
左記は先週の時間足チャートになりますが、初動で早期に85円超えを果たした後、じり上げ状態にて85.50-70円をキープするかのような形で、85.84円で引けています。
さて、介入当日の9/15に件のベンチャー内閣官房長官仙石氏は82円が防衛ラインとはっきり手の内をバラしてしまってますので、下限は82.00円であることは確定事実ですが、それでは上値はどうなのか?ということになります。
当日、9/15のLDN-NY時間においては85.50円、それが9/16では85.60円、9/17では85.70円と徐々に切り上がっているように見えますが、この水準をキープという考えなのかそれとも更に上値追いをするかですね。
現状を時間足レベルで見た場合、遅行線はローソク群の上を上手く飛んでますので未だ上昇モードにあると言えます。(上のチャート)
次に日足で見た場合76日銭よりわずかに下にある状態ですが、3日かけて徐々に切り上げていることから上値追いを想定し、かつ「急激な変動を云々」ということから移動平均に沿わせることを考えているとしたらその答えは76日線となり、9/18現在で言うなら86.38円ということになります。なお、現状(85.85円)からこのレベルまでの間には雲が陣取ってますので上昇に苦慮していることがそれとなく想像出来ます。(下のチャート)
なお、日足で見た場合、8/5の戻り高値から続く高値トレンドラインに乗っている。という点、及び、現状は直近1年間の最高値(5/5)と最安値(8/15)間では最安値から23.6%戻しにある。という点も見逃せないかと思います。
更に・・・と考えた場合ですが、
最高値を考えた場合、過去1年間の週次HLCC/4((高値+安値+終値+終値)/4=DailyPivot)の総平均は89.73円となりますので常識的に考えてこのあたりが上限と思われます。
その下と言った場合は、205日線沿わせで88.80円。これは最安値から50%戻しにも合致します。
更にその下では最安値から38.2%戻しの87.50円
しかし、「急激な変動を云々」というキーワードと、どうしようもないドル安傾向を考えた場合、最初に書いた76日線沿わせ=86.38円を上値と見るのが当たらずとも遠からず。のレベルではないでしょうか。
上から順に書けばこのようになります。
89.73円=年間総平均
88.80円=205日線合せ+50%戻し
87.50円=38.2%戻し
86.38円=76日線沿わせ
85.80円=現状+23.8%戻し+トレンドライン上
下限=82.00円
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: 日銀 介入 円売り ドル買い 上値 下値 想定