7月 17 2010
先週(07/12~07/16)の為替動向
■米国株式市場 = 前半上昇-金曜下落
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
景気の先行き観好転から市場はリスクオンへと傾倒してきたかのように見えましたが、15日(木)未明に発表されたFOMC議事録で、これまでの「強まっている」文言が消え「穏やかな回復」と書き改められたため、これまでの順風は止まり市場はフリーズ状態。
そして、いきなり逆風となったのは16日(金)
GE、シティグループ及びバンカメはいずれも減益。
景況感にブレーキが掛かり重い気分の中発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は予想を遙かに下回り、2009年8月以来の低水準と惨憺たる結果に終わると市場は一斉に投げ売りモードへと回れ右。
この結果、ドル円は86.25円と年初来最安値を更新、ダウも一時10000ドルを切らんレベルまで急速下落。
しかし米国経済とドルとは裏腹に、ユーロは久々の1.3000ドル台乗せに成功する等、明暗がはっきり分かれてしまいました。
ところで、今週末に欧州銀行のストレステスト結果が公表されますが、事前の結果想定が「何の不安もない」と言うことばかり強調されているのが気になります。
米国とドルは一体であり世界経済の牽引役ですがユーロは欧州各国の集合体であり、格差もあります。それが一同揃って「健全である」確立はむしろ低い。と思うのが普通であると思うのですが「揃って健全」?
今般のドル転落のように期待が高ければ高いほど裏切られたときの転落は大きいものです・・・。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 87.87 (DRP) / 87.87 (DPP)
予想安値 84.97 (DRP) / 84.97 (DPP)
ユーロ円
予想高値 112.03 (DRP) / 113.15 (DPP)
予想安値 110.73 (DRP) / 109.62 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.3212 (DRP) / 1.3212 (DPP)
予想安値 1.2725 (DRP) / 1.2725 (DPP)
ポンド円
予想高値 134.10 (DRP) / 134.10 (DPP)
予想安値 130.25 (DRP) / 130.25 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5642 (DRP) / 1.5642 (DPP)
予想安値 1.5117 (DRP) / 1.5117 (DPP)
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/12~07/16)の為替動向』
→
2010_0716をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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7月 19 2010
ドル円:東京時間は無難に通過
左記チャートの上は1時間足、下は15分足ですが、東京時間終了時点(15:00時点)では、1時間足でボリン中心線にトライ中、15分足ではローソク実体・ボリン中心線・遅行線がほぼ一線並びと健闘しているようです。
実はこのスクリーンショットを撮った直後にムーディーズがアイルランドの格下げを行い多少ぶれましたが影響は限定的だったようです。
さてさて、今回の土日には時間があったのでTwitterや各所ブログを色々見ていたのですが、どうも最近は「崩壊」とか「紙くずに」とか安易に使いすぎるようですね。
また、時間軸を提示しないで83円とか80円切りとか、いやいや65円とか、レートだけが一人歩きしているようですが、私の嫌いな某氏を除いてほぼすべてのアナリストがきちんと、そこに行き着くプロセスや前提条件を同時に書いています。
それを抜きで世間を惑わすような安物ゴシップ記事並みの衝撃的なフレーズを用いるのはいささか問題かな?と思いますね。
売れない評論家とか商材屋さんとかはそういう衝撃的なフレーズで注目を集めることに専念しているみたいですが、そういう物に限って中身がありません。
そんなスタイルを真似ているといつか自分自身の中身もなくなりますよ。
DMM FXをやり玉に挙げて、ロスカットで暴利を盗るつもりとか、
挙句の果てには、そういったロスカット・損切りがドル円の売りを招いているからドル円が下落しているのだとか・・・。
ヲイヲイ・・・。です。
日本の為替取引は全世界において実需を含めても6%(2007年 BIS)
その中の個人投資家、またその中の不良ロング球を持っている人、そしてまたその損切り玉が、いったいどれほど為替市場に影響するというのでしょうか?
世界を相手にしているというのに日本中心の考え方をしているようじゃ・・・とこの人を嘆くのは簡単ですが、それがまたネットワークを伝播するというのは問題かなと思います。
もっとも、賢明な人はアクティブな意見もネガティブな意見も同じように収集し、自分なりの相場観を形成していける・・・とは思いますが、世の中それを言って何が楽しいのか?といった流言飛語が縦横に飛び交っています。
くれぐれもお気をつけください。
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ロスカット ドル円 下落 暴落 崩壊 紙くず