2月 6 2011
CFTC IMMポジション(2/1集計-2/5公表分)
2/1 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/5朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -3.4%の減少で 52648枚(前週:54495枚)、「円」ショートは前週比 -5.0%の減少で 21167枚(前週:22277枚)、共に減少した結果、売買比では買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -2.3%の減少となり 31481枚(前週:32218枚)となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では82.20円→82.10円と円高、前金曜→今火曜終値では82.10円→81.31円と円高、今火曜→今金曜では 81.31円 →82.17円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では82.20円→82.17円で円高と、今回のIMM集計後にドル買い戻しがありましたが、総じて円高方向といった様相です。
先々週来、しこっている(ドル円の)売りについて書いてますが、先週末の雇用統計時の戻しを割り引いて考えれば、先週来の淡々とした消化が継続しているかのようです。
月初の重要指標週間を終え今週からはより景況感が相場に反映されてくることになるかと思いますが、日本の国債格下げは一時的な物だったような観があるとはいえ、長期化が想定されるエジプト及び近隣諸国への飛び火懸念は根強くバイアスとなって残ると思います。はっきりとした景況感の具現が待たれますね。
「ユーロ」ロングは前週比 9.4%の増加で 80381枚(前週:73488枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -20.0%の減少で 40447枚(前週:50587枚)、この結果、売買比は買い越し増加。買い越し枚数は前週比 74.4%の増加で 39934枚(前週:22901枚)と、昨年9月末の状況に酷似してきました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3689→1.3613とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.3613→1.3833とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3833→1.3585とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3689→1.3585とユーロ安となっており、集計時点での枚数では前項に書いたように先年9月末を踏襲捨ているようですが、集計後に大きく売られていることを考えると、振り出しに戻ったような形なのかな?とも思えます。
先週、ただ、先週1.3750台を付けた時点で頭打ちになったようにも見えますし、前段でも書いたエジプト状勢の悪化や米国指標によって、週末に作った約100ポイントの下落が再度の上昇を見せる押し目なのか反落の兆しなのかまったく予断を許さない状況と思います。などと書きましたが、一旦は押し目として機能をし、最後の一花で反落。という形に出た様相です。
レートの上昇下降と集計タイミングから勘案すると、どうやらほとんどが決済され、振り出しに戻っていると言うことが出来るかと思います。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 11.15%の増加で 348402枚(前週:313453枚)、ショートは前週比 -11.59%の減少で 139726枚(前週:158048枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 34.28%の増加で 208676枚(前週:155405枚)と、一層買い越し側にシフトしている様相如実です。
個別に見ると対ポンド・対豪ドル・対フランで買い増加、対フラン以外では軒並み売り減、また、対ユーロ・対ポンド・対豪ドル・対フランで買い越し幅増顕著と、円が蚊帳の外に置かれつつある状況は内心安心できるものがありますが、欧州通貨全般が買い越し増ということは、やはり今般チュニジアから飛び火したエジプト状勢が、他の周辺諸国にも再度飛び火しつつある状況を鑑み、産油国を筆頭とした外国からのリバトリや、自国債券売りの影響が出ているのかと言ったところです。
■ 資料ダウンロード
『2/1集計-2/5公表のIMMポジション』
→ IMM_20110201.pdf をダウンロード
↓ ↓ お役に立ちましたらこちらもよろしくお願いします ↓ ↓ | |||
デマークのチャート分析テクニック―マーケットの転換点を的確につかむ方法 | |||
DVD 外為ディーラーのテクニカル分析 デマーク指標に学ぶ普遍的テクニック |
2月 13 2011
CFTC IMMポジション(2/8集計-2/12公表分)
2/8 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/12朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 7.5%の増加で 56607枚(前週:52648枚)、「円」ショートは前週比 -6.1%の減少で 19876枚(前週:21167枚)。この結果、売買比では買い越し継続、買い越し枚数は前週比 16.7%の増加となり 36731枚(前週:31481枚)、売買計は前週比 3.6%の増加で 76483枚(前週:73815枚)となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では81.31円→82.17円と円安、前金曜→今火曜終値では82.17円→82.28円と円安、今火曜→今金曜では 82.28円 →83.44円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では81.31円→83.44円で円高と、一貫して円高傾向となり1週間半で約2円の円安となっております。
先週は82円台でスタートしたものの火曜日に一旦は81円台に突っ込み、しこっていた売りポジションの解消かと思われましたが、突っ込みもそこまで。木曜日に発表の新規失業保険申請件数/継続受給者数が好感され、(しこっていた売りポジションと思われる)ストップロスを巻き込み、あれよあれよという間に83円台まで上昇、金曜日に発表のミシガンも微増ながら先行き不安感を和らげる結果となりました。
また、懸念の続いたエジプト問題もムバラク大統領の辞任により一応の決着を見た。と懸念材料が少しずつ消化されている状況ですが、それにしても先週後半の騰がり方は急激とも思われますので、今週の数字を注視したく思います。
「ユーロ」ロングは前週比 -8.6%の減少で 73502枚(前週:80381枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -4.2%の減少で 38768枚(前週:40447枚)、この結果、売買比は買い越し増加。買い越し枚数は前週比 -13.0%の減少で 34734枚(前週:39934枚)、売買計は -7.1%の減少で 112270枚(前週:120828枚)と、増加の一途か?(昨年9月末の再来か?)と思われた状況からちょっとトーンダウンといった状況です。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3833→1.3585とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.3585→1.3629とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3629→1.3550とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3833→1.3550とユーロ安となっており、こちらもロング枚数の減少が響きレートを下げる結果となっております。
エジプトは一応の決着を見ましたが、チュニジアやアルジェリア、イランといった近隣諸国への飛び火懸念や、エジプトが一足先に一応の決着を見た事で近隣諸国の欲求不満は一層高まるのではないか?といった懸念の再燃。また、ウェーバー独連銀総裁がECB総裁選から離脱を表明した件や、NYSEとドイツ取引所の統合と、またもドイツの一人勝ちからユーロ圏内の不協和音再燃が嫌気された結果ではないかと思えます。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9.48%の増加で 381443枚(前週:348402枚)、ショートは前週比 10.71%の増加で 154696枚(前週:139726枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 8.66%の増加で 226747枚(前週:208676枚)、売買計では前週比 8.95%の増加で 536139枚(前週:488128枚)と、一層売買増加かつ買い越し側にシフトしている状況です。
個別に見ると対豪ドル・対加ドルで売買盛ん、対フランで若干ショート優勢、以外は概ね前週を踏襲しているような形です、加ドルや豪ドルといった資源国通貨の売買が盛んな割にはユーロがさほど売買されていないどころか、かえって売買が減少している事に少しおかしな感じを受けますが、前段で述べたような状況から、回避の回避で資源国通貨のみが取引対象となったのかもしてません。こちらも今週以降の状況を注視して見極めたいと思います。
■ 資料ダウンロード
『2/8集計-2/12公表のIMMポジション』
→ IMM_20110208.pdf をダウンロード
にほんブログ村
為替・FXランキング
By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮