3月 26 2010
MT4をビデオ代わりに使う
MT4にはEA(Expert Advisor)という動作マクロが装備されおり、
ある条件を満たしたらある動作を行う。と言うことを組み合わせて
自動売買システムを作ることができます。
また、そのようにして作ったEAの動作確認のために
StrategyTesterというものも装備されています。
これはMT4が稼働している時に自動で累積したデータを用い、
より本物の相場の動きに即した動きを再現するための機能です・・・が、
そうです。頭の良い人はもう気がつきましたね。
これを用いると、過去の値動きを再現する事ができるわけです。
では早速その方法です。
1.MT4上部メニューの表示でstrategy testerを選びます。
ボタンが見当たらない場合は、メニューバー中の
[表示(V)]→[StrategyTester]を選択します。
2.tester画面のExpert Advisorで何か適当に選びます。
いたずらに動作の重いEAを使うより、MT4に標準装備のMAやMACDなどを使うのが良いです。
3.好きな通貨ペアと見たい時間足を設定します。
4.「EveryTick」を選んで下さい。
TickというのはTickチャートにも使われているように
売り買いのたびに発生する細かい値動きのことですが
これを選ぶことで一番値動きが細かく再現されます。
また、その右横の方にある「Optimization」の?のチェックは、はずして下さい。
5.日付と時間を使用にチェックを入れ、確認したい期間を設定します。
[送信者][宛先]は再現する期間になります。(英語でなら [From~]と[~To]なので)
なお、あまり長い期間を入れるとデータ量が増大し、動作しなくなることもあります。
6.Visual modeにチェックを入れてから、
strategy tester窓右側にある[スタート]を押すと、新しくチャートが作られます。
7.新しく出現したチャートのティックが動いているのが解ると思います。
また、チャートには通貨ペア名に加え、時間足名(Visual)と表示されていると思います。
しかしこのまま(標準のバーチャート)ではとても見にくいと思うので
好きなビューに改造するか、定型チャートを呼び出し普段のビューにします。
8.Visual
modeの右側にある一時停止ボタン(||)を押して、
好きなテクニカル分析をチャートに追加します。
9.その後再生ボタン(>>)を押すと
チャートが再生され、
テクニカルも合わせて更新されていきます。
10.再生スピードもボタンの横にあるバーで設定する
ことができます。
こうなるとほとんどビデオですよね。
コマ送りしたりリピート再生したりできます。
これを使えば、相場の動いていない土日にもトレードの練習をしたり、
過去の指標発表時にどのような値動きをしたかを再体験したり、
自作EAや他所より入手のEAの動作検証等に使えます。
(↑って、これが本来の使い方です。(^^;)
私が敬愛するロブ・ブッカーさんお勧めのソフトに
「ForexTester」と言う、過去の値動き再現ソフトがありますが
1ライセンス150$と言う高額ソフトです。
(まぁ、真剣に使えばきっとモトは取れます)
無料でこのまねごとができるなんてすごいと思いませんか?
なお、ストラテジーテスターを使うときには
日本時間で表示される121証券のMT4がお勧めです。
再現中に急激な値動きがあ
り、「これは何が原因?」と疑問に思ったとき、
日本時間で表示されていると何かと調べやすいですからね。
以上、MT4をビデオにしてしまう意外な使い方でした。
3月 27 2010
先週(03/22~03/26)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 上昇。
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみ合い(水曜日下落)
■ドル円 = 水曜日急上昇(ドル高円安)
■ユーロドル = 水曜日下落(ドル高ユーロ安)
■ユーロ円 = 上昇(円安)
通貨間の力関係に交代が見られた週でした。
これまで一環して円独歩高またはドル高円高でしたが
今週はドル高>(ユーロ安|ユーロ高)>円安と、
ユーロが妙な立場に入ってきています。
いっこうに足並みの揃わなかったユーロ問題ですが、
先週末にEU首脳サミットが行われ
EUとIMFによる協調融資の枠組みが決定し、
ギリシャ支援に対し大筋合意できた事が好感され、
ユーロが買い戻される展開になりました。
これと平行して、好調な米国の経済指標、
それを交換しての金利上昇に伴い、
ドルキャリーの巻き戻しが始まった事で
円全面安の展開となった。と言うところです。
しかし、これも水曜木曜日までの話で
最終日、どのような週末調整が行われるか
期待でわくわくしたいたのに
対ユーロ以外は精彩を欠いた動きとなり
肩すかしで終わったような観があります。
来週はこの「株高ドル高」機運が本物なのか投機筋の撒き餌(だまし)なのか
慎重に対処したいと思います。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 94.32 (DRP) / 94.17 (DPP)
予想安値 91.11 (DRP) / 91.25 (DPP)
ユーロ円
予想高値 125.80 (DRP) / 124.72 (DPP)
予想安値 123.24 (DRP) / 123.45 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.3614 (DRP) / 1.3490 (DPP)
予想安値 1.3062 (DRP) / 1.3186 (DPP)
ポンド円
予想高値 140.65 (DRP) / 139.39 (DPP)
予想安値 136.45 (DRP) / 136.50 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5140 (DRP) / 1.5006 (DPP)
予想安値 1.4557 (DRP) / 1.4691 (DPP)
※デマーク指標にはDemark Range Projection と
Demark Pivot Points の2種ありますので両方を提示しています。
■資料ダウンロード
◎先週の主要8相場チャート:2010_0326_cをダウンロード
◎先週の4本値と今週の Pivot:Pivot_2010_0326をダウンロード
◎週間為替リポート保存版PDF:2010_0326をダウンロード
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: Demark Range Projection, EU首脳サミット, NY金, PivotPoints, ギリシャ, クロス円, デマーク指標, ドル円, ユーロドル, リスク回避, リスク選好, 円売り, 円安, 円高, 原油, 指標, 株式, 為替, 米国