1月 16 2015
アルパリ(UK) 破産
とんでもないニュースが飛び込んできました。
【重要なお知らせ】アルパリUKより
昨日のSNB(スイス国立銀行)が対ユーロ=1.20を維持するための無制限介入を撤廃したことにより、ユーロスイスを中心にスイスフラン関連の通貨ペアが極めて大きく変動した事はこのブログをご覧の皆さんなら既にご承知かと思いますが、ユーザーの損失がユーザーでまかなえない場合はFX会社(この場合アルパリUK)に引き継がれるため、その結果債務超過となり、本日付をもってアルパリUKは破産、子会社であるアルパリジャパンもポジションを全て強制決済という運びになりました。
(詳しくは冒頭リンク先(アルパリジャパン公式アナウンス)を参照)
これまで、ユーロスイスなら1.20を維持…し続けたことから1.20との乖離状況を見てポジ建てをしてこられた方も多いかと思いますが、昨年春頃は1.22、夏から秋にかけ1.21となり、暮れからは1.20に近づいてきたため、介入期待のロングが優勢となり、それらポジション保有者の損失が莫大なものになったと思われます。
また今回ロスカットルールが機能せず(と言うより全く追いつけず)このような被害拡大となったわけですが、FXCMも200億円からの損失を抱えたと報じられておりますし、アルパリやFXCMの件は氷山の一角。未だロスカットされたことすら気付いていないユーザーもいるのではないでしょうか。
相場の方は未だ波乱含みですが、FX会社とユーザー間の責任分担と言った話は長引きそうな気がしますし、これによりまた何らかの法改正(締め付け)と言うことも考えられますね。
なお、憶測となりますが、ECBが近々実施を画策していると言われるQE(金融緩和)が具体的になったことをSNBがつかみ、ただでさえ介入に介入を重ねB/Sが膨張しGDPの85%にも達する勢いという何かの修行か無理ゲーを強いられ、マイナス金利が返せど返せど減らぬ借金のように重くのしかかり、ここで更にECBがやりださんとする緩和のネタ銭にされてはかなわんと、スイス議会からも要望があり上限撤廃を急遽執行したのではないか?と言うような噂が出ていますが、私もこの辺りが怪しいと思っています。
【1/16 23:50に追記】
別件で書こうかと思った資料ですが、これまでこのブログで「MT4どうする?」のシリーズで書いていたアルパリ/FXCM/Forex.com/OANDAの変遷を1枚にまとめたものを公開しておきます。
外資系FX会社変遷.pdf
これを見るとお解りになるかと思いますが、純血に近いのは OANDA JAPAN で、FXCMがそれに続き、アルパリとForex.comは…前後関係や横つながりをよく見ないと何がどう変わってきたのか解らないような感じですね。
1月 18 2015
MT4 どうする?(その5)
本年3月13日(金)の営業時間終了と同時にサービス終了となる私のメインMT4口座、YJFX! MT4 (旧CyberAgent MT4) の代替になる口座を探しているってぇコンテンツのその5です。
既に当ブログでも触れましたが、先ごろとんでもないニュースが舞い込み、外資系大手や国内でもFX会社各社に激震が走っております。
後出しジャンケンと取られてもいたしかたなくはありますが、この「MT4どうする?」シリーズで何故に当初から最大手でもあるアルパリを書かなかったのかと言えば今回のことを想定していたわけではなく、単に敬遠したい何かがあったからだったのですが、それがこのような形になってしまうとは、私自身多少驚いています。
【重要なお知らせ】アルパリUKより(2015/01/16 20:17)
しかし今回のこと、これまで入手した各社の動向を整理してみますと
Bloomberg 米シティ、フラン急騰で1億5000万ドル強の損失-関係もの より
–ドイツ銀行、シテイグループ(米)は約1億5千万ドル、バークレイズ(英)は約1億ドルの損失か?
Reuters 「スイスショック」の余波、為替業者が破綻 より
–バークレイズ(英)は数千万ドルの損失を被る恐れがある。
–アルパリ(英)は破算申請。
–グローバルブローカーズ(NZ)は閉鎖へ。
–FXCM(米)は2億5千万ドルの損失を被り自己資本規制に抵触の恐れがあり進退が危ぶまれたがJefferiesが救済か?
–しかし、ゲインキャピタルはこの機を巧く乗り切り増収。
Reuters フラン暴騰で巨額損失のFXCM、リューカディアが3億ドル融資 より
–FXCMの損失をJefferiesの親会社であるリューかディアが救済に乗り出し。
などなど、まだまだ氷山の一角かと思われますが、ここで注目なのはゲインキャピタル。額までは明かしていませんがなんとこの大波乱の中にあって増収を果たしたと公言したのは驚きです。またゲインキャピタルと言えば、Forex.comのサービス名で日本でも営業を行っていますが、米国での株価上昇が日本を始め各国の国外拠点業績に寄与するのではないでしょうか。
ちなみに、既報でも紹介しましたが、国内でMT4が使える外資系FX会社の変遷をまとめてありますのでご覧ください。
外資系FX会社変遷.pdf
また、現時点では
OANDA JAPAN はなにも公式には報道されていませんが無傷か損失は軽微な模様。奇しくも当ブログで有力候補としていた2社が共に生き残ったというのは…私ゃ見る目があるのかな?(笑)
見る目があると言えばAVATradeも凄いです。と言うのはAVAが昨年10月に出したコメント。
【緊急】11月3日 スイス・フラン(CHF)全ペア 法人口座 証拠金引上げ(レバレッジ低下)(2014/10/31)
既にこのとき、スイスフランの対ユーロ無制限介入の撤廃を予見し、証拠金の引き上げという方法で顧客に警鐘を鳴らしておりました。もしAVA自身がこれを予期したポジションを持っていたら…爆益でしょうね。
しかし本日になりユーザー宛のメールやサイトでの公知にてユーロ/スイスフランについては、グリニッジ標準時9時30分(日本時間18時30分)から10時50分(日本時間19時50分)までに執行されたすべての約定と注文を、1.0450という価格で成立したものとして扱わせていただきます。と方針の表明をしたのは良いのですが、あまりに一方的かつ損失の大半をユーザーに押しつけていないか?との批判の声も聞かれているようです。
と言うことで、今現在なにも波風の立っていない
OANDA JAPAN に関しては「無事、これ名人なり」が言えるのではないかと思います、既にリアル口座でのトレードを試しておりますが現在のところ目立った非もなく、何と言ってもスプレッドの狭さがありがたいですよね。
と言うことで代替MT4口座は
OANDA JAPAN で決まりなのかな?
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By najirane • FX業者情報, MT4 & mtm • Tags: Forex.com, mt4, アルパリ, ゲインキャピタル, スイスショック