アルパリ(UK) 破産

 

【重要なお知らせ】アルパリUKよりとんでもないニュースが飛び込んできました。
【重要なお知らせ】アルパリUKより
昨日のSNB(スイス国立銀行)が対ユーロ=1.20を維持するための無制限介入を撤廃したことにより、ユーロスイスを中心にスイスフラン関連の通貨ペアが極めて大きく変動した事はこのブログをご覧の皆さんなら既にご承知かと思いますが、ユーザーの損失がユーザーでまかなえない場合はFX会社(この場合アルパリUK)に引き継がれるため、その結果債務超過となり、本日付をもってアルパリUKは破産、子会社であるアルパリジャパンもポジションを全て強制決済という運びになりました。
(詳しくは冒頭リンク先(アルパリジャパン公式アナウンス)を参照)

これまで、ユーロスイスなら1.20を維持…し続けたことから1.20との乖離状況を見てポジ建てをしてこられた方も多いかと思いますが、昨年春頃は1.22、夏から秋にかけ1.21となり、暮れからは1.20に近づいてきたため、介入期待のロングが優勢となり、それらポジション保有者の損失が莫大なものになったと思われます。
また今回ロスカットルールが機能せず(と言うより全く追いつけず)このような被害拡大となったわけですが、FXCMも200億円からの損失を抱えたと報じられておりますし、アルパリやFXCMの件は氷山の一角。未だロスカットされたことすら気付いていないユーザーもいるのではないでしょうか。

相場の方は未だ波乱含みですが、FX会社とユーザー間の責任分担と言った話は長引きそうな気がしますし、これによりまた何らかの法改正(締め付け)と言うことも考えられますね。

なお、憶測となりますが、ECBが近々実施を画策していると言われるQE(金融緩和)が具体的になったことをSNBがつかみ、ただでさえ介入に介入を重ねB/Sが膨張しGDPの85%にも達する勢いという何かの修行か無理ゲーを強いられ、マイナス金利が返せど返せど減らぬ借金のように重くのしかかり、ここで更にECBがやりださんとする緩和のネタ銭にされてはかなわんと、スイス議会からも要望があり上限撤廃を急遽執行したのではないか?と言うような噂が出ていますが、私もこの辺りが怪しいと思っています。

【1/16 23:50に追記】
別件で書こうかと思った資料ですが、これまでこのブログで「MT4どうする?」のシリーズで書いていたアルパリ/FXCM/Forex.com/OANDAの変遷を1枚にまとめたものを公開しておきます。
外資系FX会社変遷.pdf
これを見るとお解りになるかと思いますが、純血に近いのは OANDA JAPAN で、FXCMがそれに続き、アルパリとForex.comは…前後関係や横つながりをよく見ないと何がどう変わってきたのか解らないような感じですね。