7月 31 2010
CTFC IMMポジション(07/30集計分)
「円」は、ロングが前週比
-11.4%の減少で 48488枚、ショートは前週比
34.3%の増加で 18567、結果、売り越しは前週の -40911枚から -29921枚へと、2週連続の減少となりました。
ドル円レートから見ると、先週最終日には85.94円と昨年11月以来の85円台の円高となり、金曜終値ベースでは前々週86.59円から前週87.44円と一旦戻すも86.45円で終了という結果になっています。
しかし、建玉と決済のインターバルが概ね3週~5週であることを考えると、前々週から始まった円ロングの減少、今回の円ショート増から出てくる答えは更なるドル円の下落ではなく、反発上昇と言うことになるのではないでしょうか?
もっとも、一時的な反発上昇(ショートカバー)であり、その先には更なる円買い(=ドル円の下落)と言う可能性も当然あります。
しかし、早ければ今週、遅くとも再来週にはこの「年初来最安値」レベルからは「反発上昇」の動きが確認出来るかと思います。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 2.9%の微増で前週とほぼ同じく 56622枚、ショートは前週比
-1.6%の微減で前週とほぼ同じく 77961枚、結果、売り越しは前週の 24251枚から
21339枚へとさらに買い越し側へシフトしたような形です。
欧州ストレステストが終わり市場に安堵感が拡がるかと思えば、テスト内容に対しての不満がくずぶり、いまいち精彩を欠く若干のユーロ上昇に止まったような形となっております。
しかし、ここ半年間では最低の売り越し枚数を更新したこともまた事実で、週末終値こそ1.3045に止まりましたが、一時は1.3100台も示現しました。
まだまだ買い越しに転ずるような状況にはありませんが、今週は1.3000をサポートとしたような値動きになるのではないでしょうか。
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8月 7 2010
CFTC IMMポジション(08/03集計分)
「円」は、ロングが前週比
27.3%の増加で 61723枚、ショートは前週比 -26.1%の減少で 13725枚、結果、売り越しは前週の -29921枚から -47998枚へと、2週連続の減少を覆し、一気にここ半年での最高値となりました。
ドル円レートから見ると、先週最終日(8/6)の終値こそ85.49円で引けましたが、一時は85.02円と昨年11/26につけた84.81円に迫る年初来最安値を更新しました。
しかし、8/3時点での円ロング反転増が、8/6雇用統計発表後の1円近い円高(ドル円下落)にどのくらい反映されているかが注目点だと思います。
つまり、8/6雇用統計発表時のドル売り円買い時に、あらかじめ建てられていた玉が決済されたのと、ドル円の下落を見ての追撃(新規建玉/決済)、そして先々週の円売り玉増時の円売り玉の損切り各々がどのくらいの割合であったかです。
ドル円がここで底値を迎えたと見るためには。8/3時点での円ロング大量増が8/6に決済された。と見る必要がありますし、ここはただの中継点、更なる円高がある。と見るためには8/3の円ロング増はそのまま温存されている。と見る必要があります。
どちらにしても、来週(8/9~)はFRB・日銀共に政策決定会合とその発表がありますので、そこが何らかのターニングポイント・もしくは更なる激動の中継点となる事は確かだと思います。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 6.7%の増加で 60410枚、ショートは前週比
-13.2%の減少で 67707枚、この結果、売り越しは前週の 21339枚から
一気に1万枚割れの 7297枚へとさらに買い越し側へシフト。早ければ来週にも完全買い越しに転じそうな勢いです。
欧州ストレステストはその内容に関して突っ込んだ意義提出が為されるかと思えばうやむやに過去の出来事として忘れられたような雰囲気で、ユーロは順調に上値拡大をしております。
が、一応の事態収束で今はドルよりユーロ的に買われているような状態も否めません。
世界の景気主導はやはり米国なので、米国を置き去りにしてのリスク選好もユーロだけの発展もある話しではないのでいずれどこかで頭打ち、そして下落。と言う可能性は否めません。
twitterや各所ブログ記事などでは「ドルの終焉・ユーロの台頭」がセットで書かれることが多いようですが、そんなに単純な物では無く、長い目で見ればシーソーゲームの主客逆転でしかないことになると思います。
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し