4月 10 2011
CFTC IMMポジション(4/5集計-4/9公表分)
4/5 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間 4/9朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -56.2%の減少で 16516枚(前週:37737枚)、「円」ショートは前週比 94.7%の増加で 59747枚(前週:30685枚)。この結果、売買比は2/22以来6週間ぶりに売り越しへ転換。売り越し枚数は前週比 -713.0%の減少となり 43231枚(前週:-7052枚)、売買計は前週比 11.5%の増加で 76263枚(前週:68422枚)となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で82.47円 →84.06円と円安、前金曜→今火曜終値では82.06円→85.17円と円安、今火曜→今金曜では 85.17円→84.75円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では82.47円→84.75円で円安と言うことになり、火曜日時点で昨年9月以来半年ぶりの85円超え円安状態まで急進したのも頷けるような売買数です。
協調介入警戒の神通力と原発事故による資金逃避先の変更、米国金融緩和の終了方法が取り沙汰される等、米国景気先行き高揚感が主な要因と思われますが、前週から今回の集計時までに都合5万枚からのショート増となり、3円以上ドル円価格を押し上げ、年初来高値も更新したとは言え、集計直後を最高値に以降移行金曜日までに1円ほど下落する等、多少調整の色合いも見えてきているような雰囲気です。
「ユーロ」ロングは前週比 6.9%の増加で 99405枚(前週:93031枚)、「ユーロ」ショートは前週比 8.6%の増加で 39548枚(前週:30401枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 5.7%の増加で 59857枚(前週:56630枚)、売買計は 7.4%の増加で 138953枚(前週:129432枚)となりました。
なお、ロング枚数99405枚は年初来最高値であるばかりでなく、ここ1年間の最高値でもあります。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4109→1.4235とユーロ高、前金曜→今火曜終値で1.4235→1.4219とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.4219→1.4484とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4109→1.4484とユーロ高となっており、特に集計日以降の急進は目を見張る物があり、集計日以降に更にロング枚数が増加している可能性があります。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9.93%の増加で 369700枚(前週:336304枚)、ショートは前週比 30.45%の増加で 151154枚(前週:115873枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -0.86%の減少で 218546枚(前週:220431枚)、売買計では前週比 13.19%の増加で 520854枚(前週:452177枚)となりました。
個別に見ると対円で売り越しに転換した以外は全て買い越しを継続。対円でロング減、対ポンド・対NZドルでロング増、対円・対加ドル・対フランでショート増が目立ち、リスク選好と言うよりもリスク退避していた資産を引き上げているかのような配分に見えます。
■ 資料ダウンロード
『4/5集計-4/9公表のIMMポジション』
→ IMM_20110405.pdf をダウンロード
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4月 16 2011
CFTC IMMポジション(4/12集計-4/16公表分)
4/12 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間 4/16朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -14.1%の減少で 14183枚(前週:16516枚)、「円」ショートは前週比 12.2%の増加で 67060枚(前週:59747枚)。この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 22.3%の増加となり 52877枚(前週:43231枚)、売買計は前週比 6.5%の増加で 81243枚(前週:76263枚)となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で85.17円 →84.75円と円高、前金曜→今火曜終値では84.75円→83.55円と円高、今火曜→今金曜では 83.55円→83.12円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では85.17円→83.12円で円高と言うことになりました。
前週の昨年9月以来半年ぶりの85円超え円安があまりに急上昇だったのか、その反動と思われる下落となっていますが、売買数を見れば、多少の減速があるにしても対円でのロング減少/ショート増は変わらないので、押し目の部類に入る自律調整と考えるのが妥当かも知れません。
対円での材料としては日本サイドに東日本大震災+原発事故、米国サイドに金融緩和の出口戦略がありますが、これらの駆け引きの中より強い印象を与えた材料にそのまま相場が動くような印象があります。今週は指標発表は小粒ですが先週から始まった第1四半期決算発表やFRB/FED関係の要人発言も相次ぎますのでこの材料も加味されてくることになるかと思います。
「ユーロ」ロングは前週比 6.1%の増加で 105425枚(前週:99405枚)、「ユーロ」ショートは前週比 2.3%の増加で 40440枚(前週:39548枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 8.6%の増加で 64985枚(前週:59857枚)、売買計は 5.0%の増加で 145865枚(前週:138953枚)となりました。
なお先週、年間最高値を更新したばかりのロング枚数は今回再度更新しての10万枚超え、買い越し枚数の64985枚は直近1年間の最高値を更新となります。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4219→1.4484とユーロ高、前金曜→今火曜終値で1.4484→1.4477とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.4477→1.4429とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4219→1.4429とユーロ高となっており、前週での急進後、1.4500を目前にしての高止まりかと思われる調整入りとなっていますが、こちらはロング/ショートともに増加してのこの結果であるため、売買交錯しての均衡状態とも言えます。
ユーロに関しての材料としてはアイルランドの格下げやポルトガル・ギリシャ等の債務危機懸念の再燃など足を引っ張る材料が多々あるため、ドル円が様子見に入るだろう状況と合わせ伸び悩む可能性も否めません。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 0.90%の増加で 373043枚(前週:369700枚)、ショートは前週比 5.11%の増加で 158879枚(前週:151154枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -2.01%の減少で 214164枚(前週:218546枚)、売買計では前週比 2.08%の増加で 531922枚(前週:520854枚)となりました。
個別に見ると対円・対ポンドでロング減少・ショート増、対フランでロング増/ショート減、対豪ドル・対加ドルで売買共に減少、対ユーロ・対NZドルで売買とのに増加と、まちまちな結果となっておりますが、NZドルロング増等一部を除けばいずれも大幅な増減はなく、調整に徹したような印象です。
総じて言えば、対円・対ポンド・対ユーロと言ったドルを含めたメジャー4通貨での売買が多く、それ以外は減少していることから、リパトリや投資対象の再配分といった動きがあるようにも思えます。
■ 資料ダウンロード
『4/12集計-4/16公表のIMMポジション』
→ IMM_20110412.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮