1月 16 2011
CFTC IMMポジション(1/11集計-1/15公表分)
1/11 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間1/15朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -33.4%の減少で 43884枚(前週:65924枚)、「円」ショートは前週比 -28.7%の減少で 19148枚(前週:26859枚)、前週での増加分を打ち消すように両者減少した結果、売買比では買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -36.7%の減少となり 24736枚(前週:39065枚)となりました。
ロングは増減を不規則に繰り返しているようですが、ショートだけ見た場合、前週1/4集計では32.3%の反転増加を見せましたが、今回それを打ち消しているだけではなく、前々週12/28から見て実質5.7%の減少となっており、枚数的にも昨年11/9以来9週間ぶりに2万枚を切る形で、年末年始調整を受けても減少継続と言えるのではないでしょうか。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では82.03円→83.02円と円安、前金曜→今火曜終値では83.02円→83.20円と円安、今火曜→今金曜では 83.20円 →82.94円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では82.03円→82.94円で円安と、ドル円レートで言えば約1円の買い戻しとなりました。
先週もジェットコースターのような大きな変動がありながら結局はもみ合いレンジとなりましたが、年末年始のポジション調整にそろそろ決着を付け明確な方向性が欲しいものです。
「ユーロ」ロングは前週比 14.2%の増加で 42359枚(前週:37102枚)、「ユーロ」ショートは前週比 42.8%の増加で 87541枚(前週:61303枚)、この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 86.7%の大量増で 45182枚(前週:24201枚)と、昨年前半の水準に迫ろうとしています。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3301→1.2916とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.2916→1.2975とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.2975→1.3375とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3301→1.3375と、前週とは逆に大きく売られた後大きく買い戻された推移となっております。
昨年11月末~12月初頭にも同じように大きく下げて大きく買い戻しという値動きがありましたが、当時のロング枚数と今回のロング枚数はほぼ同レベルながら、ショート枚数は倍増しています。またこの騰がり方もいささか急激に過ぎる感がありますし、EU首脳は掩護射撃発言していますが変わらないユーロ不安からもう一回調整下げ、もしくは調整に長引くような形になるのではないでしょうか?
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -7.25%の減少で 284406枚(前週:306646枚)、ショートは前週比 3.84%の増加で 188250枚(前週:181291枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -23.29%の減少で 95156枚(前週:125355枚)と、こちらも年末年始相場の調整を受けながら結果的に直近5週間では最小の買い越し枚数となっています。
個別に見ると対円・対豪ドル・対フランで売り買いとも(減少方向に)盛ん、対ユーロで(増加方向に)盛んと言う以外はほぼ売り買い均衡の横這い状態。
全般で見ると、年始最初の集計では売り買いとも拡大した状態でしたが、それがやや収束しながら買い越し側に移動と言った状態です。
■ 資料ダウンロード
『1/11集計-1/15公表のIMMポジション』
→ IMM_20110111.pdf をダウンロード
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1月 23 2011
CFTC IMMポジション(1/18集計-1/22公表分)
1/18 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間1/22朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 5.4%の増加で 46258枚(前週:43884枚)、「円」ショートは前週比 34.4%%の増加で 25729枚(前週:19148枚)、ロングこそ調整程度の増加ですが、ショートは前週のひっくり返しを更にひっくり返したような形となった結果、売買比では買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -17.0%の減少となり 20529枚(前週:24736枚)となりました。
増減比ではなく枚数比で見た場合、単純に言えばロングは3000枚増、ショートは6000枚増、買い越しは3000枚減と言うことになりますが、変わらず20000枚からのショートポジションがあることは事実、またレートも未だ調整の範囲を出ていない状況(もみ合い)なので、円買い基調で方向性待ちと言ったところかも知れません。
さて、そのレー ト変位では、前火曜→前金曜終値では83.20円→82.94円と円高、前金曜→今火曜終値では82.94円→82.61円と円高、今火曜→今金曜では 82.61円 →82.58円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では83.20円→82.58円で円高と、どこをとっても円高傾向となっています。
また、先々週から先週の火曜→金曜は約1円の買い戻しとなりましたが、先週はそれを反値戻ししたようなレートなっています。
枚数とレートを勘案した場合、しこっている売りがどうなるのか?つまり狩るのか狩られるのかが、今週の焦点となってくると思います。
「ユーロ」ロングは前週比 58.9%の大量増で 67309枚(前週:42359枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -27.8%の減少で 63200枚(前週:87541枚)、この結果、売買比は買い越しへ転換。買い越し枚数は前週比 109.1%の大量増で 4109枚(前週:-45182枚)と、一気にひっくり返され昨年9月頃の様相に近くなってきました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.2975→1.3375とユーロ高、前金曜→今火曜終値では1.3375→1.3379とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3379→1.3615とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.2975→1.3615と、前週での反転上昇に更に勢いが付いた形で、年初から1/9まで下落した分が完全に行って来いの状況になっています。
日足的に見ると昨年11/末と本年1/9の安値でダブルボトムを形成しているかのようですが、今回の買い越し転でその構図が現実味を帯びてきたように思えます。
もし、これがダブルボトム完成でユーロ上昇と言うことになると、前段で書いたドル円は、しこったショートを回収に来る(=ドル円としては下落)。と言う想定になるかと思われます。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 11.58%の増加で 317342枚(前週:284406枚)、ショートは前週比 -9.11%の減少で 171108枚(前週:188250枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 52.08%の大量増で 146234枚(前週:96156枚)と、先々週の減少を倍返しするかのような反転増となり、基調は買越し傾向であることが再認識されました。
個別に見ると対円・対フランで売り盛ん、対ポンドで買い盛ん、対ユーロでは売り買い共に盛んと言う構図となっております。
全般で見ると、先々週は年始最初の調整があったかのように売り買いともやや収束しながら売り多数(ドル買い戻し)と言った状況でしたが、先週はこれまでの買いは健在、売りに変化無し。と言った状態です。
■ 資料ダウンロード
『1/17集計-1/22公表のIMMポジション』
→ IMM_20110118.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮