続・IMMポジション

Image1 おそらく国内で最も目にされるIMMポジションのグラフとその数値は外為どっとコムの物かと思われます。
※左図は外為どっとコム-IMMポジションより

ただ、先回も書きましたがIMMポジション数値は火曜日、参考為替レートは金曜日。では、モノサシが違うのではないでしょうか?

Image2 左図はIMMポジションと参考レートを、IMMポジションに関してはそのまま(nonCommercialのLong/Short/売り越し)、
為替レートは火曜日終値/火曜日で締めた当該週ピボット値 及び、金曜日終値/金曜日で締めた当該週Pivot値でそれぞれ線グラフを載せて描いてみた物です。

通常皆さんは左図の折れ線グラフでは赤い線(金曜終値)を見ています。
でも、これを火曜日(青い線)にするだけで、Pivot値(緑の線)にするだけで、かなり印象が違ってきませんか?

終値とPivot値(HLCC/4)ではほぼ似たような物ですが、その数値を火曜で取るのと金曜で取るのとではここ4週分に至ってはほぼ逆転しているような状態です。
この逆転はすなわち、火曜日締めのIMMポジションが消化されたのか/積み増しされたのかの判断材料になるのではないでしょうか。
Image3 更にこちらはIMMポジションはそのまま売り越しのみを表示、為替レートは日次のPivot値を折れ線にしてみた物です。
このグラフだと、先々週(5/4締め)に2007年7月以降での最高値に積み増されたショートポジションがあったからこその5/6の暴落。と言ったような雰囲気が見えてきますよね。

IMMポジションに関しては、判断材料に有効とする人も「見てもショーガナイ」とまで言い切る人(※もっとも、私はこの人を全く信用していませんが)もいます。
しかしどんな道具も「馬鹿と鋏は使いよう」ですし、その数字が直接どうのこうのするわけではなく「その数字が出来た背景は何か?」と考える方が正解。と思っています。
つまり盲信は間違いだけど、さも解ったように切って捨てるのはもっと間違いなのではないでしょうか。
世の中、持論や自身に自信がない人に限って「あんな物、そんな物」とライバルを切って捨てますが、私は「あんな物、そんな物」を言い出す人間の論こそ「あんな物、そんな物」だと思っています。
前述の「見てもショーガナイ」を言った人は誰でも知っている高名なFX指南者ですが、以前から胡散臭いと思っていた氏を「やっぱりね」と確信させたのは「IMMポジション=見てもショーガナイ」発言でした。
IMMポジションは経済指標のひとつですが、テクニカルに見る物ではなく、ファンダメンダルズ的に見る物だと思えば、けしてそのような評価はしないと思うのですが、それが出来ないようなら「その程度の人」なんでしょうね。

ところで、5月11日付けIMMポジションでは売り越し状態は変わらずですが、円Longが87.2%も増加し、円Shortは25.8%減少しています。
そろそろ買い越し状態への転換(円高ドル安)なのか、暴落後の調整なのか、ちょっと面白い状態ですね。

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