CFTC IMMポジション(2/8集計-2/12公表分)

IMM_20110208_ページ_1 2/8 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/12朝、公表されました。

「円」 ロングは前週比 7.5%の増加で 56607枚(前週:52648枚)、「円」ショートは前週比 -6.1%の減少で 19876枚(前週:21167枚)。この結果、売買比では買い越し継続、買い越し枚数は前週比 16.7%の増加となり 36731枚(前週:31481枚)、売買計は前週比 3.6%の増加で 76483枚(前週:73815枚)となりました。

レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では81.31円→82.17円と円安、前金曜→今火曜終値では82.17円→82.28円と円安、今火曜→今金曜では 82.28円 →83.44円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では81.31円→83.44円で円高と、一貫して円高傾向となり1週間半で約2円の円安となっております。

先週は82円台でスタートしたものの火曜日に一旦は81円台に突っ込み、しこっていた売りポジションの解消かと思われましたが、突っ込みもそこまで。木曜日に発表の新規失業保険申請件数/継続受給者数が好感され、(しこっていた売りポジションと思われる)ストップロスを巻き込み、あれよあれよという間に83円台まで上昇、金曜日に発表のミシガンも微増ながら先行き不安感を和らげる結果となりました。
また、懸念の続いたエジプト問題もムバラク大統領の辞任により一応の決着を見た。と懸念材料が少しずつ消化されている状況ですが、それにしても先週後半の騰がり方は急激とも思われますので、今週の数字を注視したく思います。

IMM_20110208_ページ_2 「ユーロ」ロングは前週比 -8.6%の減少で 73502枚(前週:80381枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -4.2%の減少で 38768枚(前週:40447枚)、この結果、売買比は買い越し増加。買い越し枚数は前週比 -13.0%の減少で 34734枚(前週:39934枚)、売買計は -7.1%の減少で 112270枚(前週:120828枚)と、増加の一途か?(昨年9月末の再来か?)と思われた状況からちょっとトーンダウンといった状況です。

レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3833→1.3585とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.3585→1.3629とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3629→1.3550とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3833→1.3550とユーロ安となっており、こちらもロング枚数の減少が響きレートを下げる結果となっております。

エジプトは一応の決着を見ましたが、チュニジアやアルジェリア、イランといった近隣諸国への飛び火懸念や、エジプトが一足先に一応の決着を見た事で近隣諸国の欲求不満は一層高まるのではないか?といった懸念の再燃。また、ウェーバー独連銀総裁がECB総裁選から離脱を表明した件や、NYSEとドイツ取引所の統合と、またもドイツの一人勝ちからユーロ圏内の不協和音再燃が嫌気された結果ではないかと思えます。

IMM_20110208_ページ_3 CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9.48%の増加で 381443枚(前週:348402枚)、ショートは前週比 10.71%の増加で 154696枚(前週:139726枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 8.66%の増加で 226747枚(前週:208676枚)、売買計では前週比 8.95%の増加で 536139枚(前週:488128枚)と、一層売買増加かつ買い越し側にシフトしている状況です。

個別に見ると対豪ドル・対加ドルで売買盛ん、対フランで若干ショート優勢、以外は概ね前週を踏襲しているような形です、加ドルや豪ドルといった資源国通貨の売買が盛んな割にはユーロがさほど売買されていないどころか、かえって売買が減少している事に少しおかしな感じを受けますが、前段で述べたような状況から、回避の回避で資源国通貨のみが取引対象となったのかもしてません。こちらも今週以降の状況を注視して見極めたいと思います。

■ 資料ダウンロード
『2/8集計-2/12公表のIMMポジション』
 → IMM_20110208.pdf をダウンロード

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