CFTC IMMポジション(4/19集計-4/23公表分)

IMM_20110419_ページ_1 4/19 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間 4/23朝、公表されました。

「円」 ロングは前週比 -8.8%の減少で 12935枚(前週:14183枚)、「円」ショートは前週比 -1.7%の減少で 65918枚(前週:67060枚)。この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 0.2%の増加で 52983枚(前週:52877枚)、売買計は前週比 -2.9%の減少で 78853枚(前週:81243枚)となりました。

レート変位では、前火曜→前金曜終値で83.55円→83.12円と円高、前金曜→今火曜終値では83.12円→82.57円と円高、今火曜→今金曜では 82.57円→81.88円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では83.55円→81.88円で通期円高と言うことになりました。

4月第2週の85.50円処までの戻り高値があまりに急上昇だったのか、その反動と思われる下落が依然続いている状況となっていますが、このブログの別記事にも載せたように、現在は昨年9月から始まっているレンジ内に戻っている状況で、下値余地を考えた場合、更に1円程度の下落(円買い)は考えても良いかも知れません。そうなるとIMMでのこの円売りもそろそろ売り戻しのネタが尽きてきたか、逆に(ドル円としての)ショートスクィーズに堪えられなくなってきた頃になるので「Sell in may」ではありませんが、円の買い戻し=ドル円下値攻め=2番底攻め」と言う構図も何となく信憑性が出てきそうですが、それよりも何よりも「円売りむなしくドル独歩安」がドル円相場の正体と言えば正体になりますね。今週以降の値動きのきっかけはやはりFOMCという事になりましょうか。

IMM_20110419_ページ_2 「ユーロ」ロングは前週比 -2.6%の減少で 102686枚(前週:105425枚)、「ユーロ」ショートは前週比 0.1%の増加で 40491枚(前週:40440枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -4.3%の減少で 62195枚(前週:64985枚)、売買計は -1.8%の増加で 143177枚(前週:145865枚)となりました。

レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4477→1.4429とユーロ安、前金曜→今火曜終値で1.4429→1.4331とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.4331→1.4561とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4477→1.4561とユーロ高となっており、今回のIMM統計後ではありますが4/21(木)には1.4648の年初来かつ直近1年間での最高値を更新しております。

本来ユーロには加盟諸国の財務状況不信や北アフリカ問題等、懸念材料はあっても高騰材料はないはずなのですが、「円売りむなしくドル独歩安」の裏返しで、このユーロ高騰も米ドル独歩安が生んでいる状況とも言えるので、この先まだ上げるのか(1.5000狙い)、調整に入るのか、全く見当が付きません。

IMM_20110419_ページ_3 CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -0.74%の減少で 370264枚(前週:373043枚)、ショートは前週比 -2.97%の減少で 154168枚(前週:158879枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 0.90%の増加で 216096枚(前週:214164枚)、売買計では前週比 -1.43%の減少で 524432枚(前週:531922枚)となりました。

全般的にイースター前と言うこともありいずれの通貨も調整の域と言えますが、個別に見ると対円・対ポンドで売買とも減少、対フラン・対NZドルで売買盛んという感じで、対フランを除けば対NZドルのロング、対ポンドのショートが多少目立つかな?と言う数字に見えます。

また、前週も似たようなことを書きましたが、対円・対ポンド・対ユーロと言ったドルを含めたメジャー4通貨での総売買高が減少、それ以外は増加していることから、投資対象の再配分といった動きがあるようにも思えます。ドルキャリートレードなんて話が出てくる由縁でしょうか。

■ 資料ダウンロード
『4/19集計-4/23公表のIMMポジション』
 → IMM_20110419.pdf をダウンロード

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