CFTC IMMポジション(2/28集計-3/2公表分)

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IMM_20120228_ページ_1【対円】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 -10504枚(-16.9%)の減少で 51558枚(前週:62062枚)、ショートは前週比 7956枚(17.8%)の増加で 52761枚(前週:44805枚)。ロング大量減・ショート増の結果、売買比は昨年5/31以来39週ぶりに売り越し転換。売越し枚数は前週比 18460枚(107%)の増加で 1203枚(前週:-17257枚)。売買計は前週比 -2548枚(-2.4%)の減少で 104319枚(前週:106867枚)と、2週連続しての10万枚超えとなりました。
売買枚数占有率(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 16.9%(前週:20.9%)で -4.1%の減少、ショートはIMM全ショート枚数の 15.7%(前週:12.5%)で 3.2%の増加となりました。

【対円】商業ポジション(実需筋)
ロ ングは前週比 10823枚の増加で 83362枚(前週:72539枚)、ショートは前週比 -13808枚の減少で 52335枚(前週:66143枚)。ロング増・ショート減の結果、買越しを拡大。買越し枚数は前週比 24631枚の増加で 31027枚(前週:6396枚の売越し)。売買計は前週比 -2985枚の減少で 135697枚(前週:138682枚)となりました。

投機筋+実需筋の合計では 134920枚のロング、105096枚のショートにより 29824枚の買越し。総売買枚数は240016枚と言うことになりました。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で79.74円 →81.20円と円安、前火曜→今火曜終値では79.74円→80.49円と円安、今火曜→今金曜では 80.49円→81.80円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では79.74円→81.80円と円安。となりました。

状況は先週と変わらず、11月介入による噴き値を上抜けたこと+ギリシャ債務問題の一応の収束で、先週末は82円台をも視野にした形で引けましたが、ギリシャ他ユーロ圏のソブリンリスクから円に逃避していた資金の回収が始まったようにも思えます。このまま円売りが続くのかと言えば、QE3またはそれに類する緩和策が見え隠れしている以上、ドルには先安感もあり、どこかで頭打ちと言うことになるとは思いますが、それをまた見越しての我先な円売りが一時的に増えることも十分あり得る話と思います。 それが今なのか今後も続く話なのかは、今週末に控える雇用統計という事になりますが、思惑衝突や仕掛けがどのような形で出てくるのか注意深く見守りたい。と言うところです

IMM_20120228_ページ_2【対ユーロ】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 6359枚(21.7%)の増加で 35728枚(前週:29369枚)、ショートは前週比 -26126枚(-15.2%)の減少で 145402枚(前週:171528枚)。この結果、売買比は売り越しを縮小。売り越し枚数は前週比 -32485枚(-22.9%)の減少で 109674枚(前週:142159枚)。売買計は -19767枚(-9.8%)の減少で 181130枚(前週:200897枚)となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の11.7%(前週:9.9%)、ショートはIMM全ショート枚数の43.3%(前週:47.7%)で、過半数割れ拡大継続となりました。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.3232→1.3450とユーロ高、前火曜→今火曜終値で1.3232→1.3459とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3459→1.3201とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3232→1.3201とユーロ安、と2/29に1.3485の戻り高値を付けた後は下落に転じユーロ安堵相場は約1週間かけての行って来いとなっており、これが押し目なのか下落継続なのか注目したいところです。

先月末29日に行われた第2回LTRO(ECBの3年物長期リファイナンスオペ)入札は一応の成功との評価も高いですが、これにより材料出尽くしと見る向きも多く、2/29以降ユーロと共に下落の金価格や、週末にムーディーズが行ったギリシャ格下げはじめ、EUサミット及び米雇用統計がどのような口実付けにされるか注目したいところです。

IMM_20120228_ページ_3【全体概況】非商業ポジション(投機筋)
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9039枚(3.0%)の増加で 305426枚(前週:296387枚)、ショートは前週比 -23328枚(-6.5%)の減少で 336134枚(前週:359462枚)、ショート減優勢の結果、売買比は売り越し縮小が加速。売り越し枚数は前週比 -32367枚(-51.3%)の減少で 30708枚(前週:63075枚)と半減。売買計では前週比 -14289枚(-2.2%)の減少で 641560枚(前週:655849枚)となりました。

これを金額に置き換えると、365.88億ドルのロング、477.08億ドルのショートにより、111.20億ドルの売り越し(MXN除く7通貨計)という事になりますが、先週に同じく枚数的には売越し半減ながら金額的には3割程度の減少。と言うところは留意しておくところかも知れません。

個別に見た場合、対円の売越し転換、加ドルの買越し倍増、ポンド・NZドルが売買とも減、ユーロが売買傾向逆転に更に拍車がかか