3月 13 2011
CFTC IMMポジション(3/8集計-3/12公表分)
3/8 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間3/12朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -30.8%の減少で 43205枚(前週:62396枚)、「円」ショートは前週比 25.7%の増加で 26549枚(前週:21122枚)。この結果、売買比は買越し継続、買越し枚数は前週比 -59.6%の減少となり 16656枚(前週:41274枚)、売買計は前週比 -16.5%の減少で 69754枚(前週:83518枚)となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で81.91円→82.32円と円安、前金曜→今火曜終値では82.32円→82.66円と円安、今火曜→今金曜では 82.66円→81.89円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では81.91円→81.89円で円高と言うことになりますが、最終金曜日の円高は今般の地震による売買の結果ととらえていた方が良く、週を明けても定位置が定まらない上下動があると思われます。
「ユーロ」ロングは前週比 18.1%の増加で 98171枚(前週:83104枚)、「ユーロ」ショートは前週比 12.8%の増加で 35877枚(前週:31796枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 21.4%の増加で 62294枚(前週:51308枚)、売買計は 16.7%の増加で 134048枚(前週:114900枚)と、買い優勢傾向継続中といった状況となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値では 1.3777→1.3987とユーロ高、前金曜→今火曜終値では1.3987→1.3903とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3903→1.3907とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3777→1.3907とユーロ高となっております。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 0.43%の増加で 402660枚(前週:400929枚)、ショートは前週比 -1.67%の減少で 110558枚(前週:112430枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 1.25%の増加で 292102枚(前週:288499枚)、売買計では前週比 -0.03%の増加で 513218枚(前週:513359枚)と、合計値では大きな増減無くゼロサム取引のようにも見えます。
個別に見ると対円・対NZドルにロングの減少があり、対ユーロに若干のロング増があります。ショート側は対円・対ユーロ・対NZドルがショート増、対ポンド・対AUドル・対加ドル・対フランにショート増があります。
売買数では、対ユーロ・対加ドルに増加以外は全て減少です。
■ 資料ダウンロード
『3/8集計-3/12公表のIMMポジション』
→ IMM_20110308.pdf をダウンロード
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3月 13 2011
先週(3/7~3/11)の為替動向
今般の東北地方太平洋沖地震においては筆舌を尽くす甚大な被害が発生し、直接間接に被害を受けた方々の
心境を察すればFXなど言っている場合ではありませんが、日々動くマーケット動向の記録配信は、淡々と蓄積されていく物であり、この情報を待っている人もいらっしゃいますので、あえて、これまで通り配信させて頂きます。
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 下落(最終日反発)
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = 下落(最終日反発)
■ドル円 = 上昇(最終日反落)
■ユーロドル = 下落(最終日反発)
■ユーロ円 = もみ合い(最終日下落)
【週前半】週明けは82.30円前後。原油価格の高騰から日本株は軟調、ドル円は連れ安。夕刻、ムーディーズがギリシャ国債を格下げ発表。下落は加速し82円割れまで続落。ただし下値は固い。
火曜日、カダフィがリビア議会開催を認める提案報道、82.40円近くまで反発上昇したが、妥協困難との続報。しかしクウェート石油相によるOPEC増産検討発言があり、これによりドル円含むクロス円は上昇、82.40円。
NY時間に入り、米系レポート誌が次回FOMCでの時間軸文言削除の可能性を報じ、米債利回りが上昇。ドル円もこれに連れて82.85円前後まで上昇。
【週中盤】リスクオフ気運から堅調模様。
83円超えを伺うが、82.90円付近から厚い防戦売り。NY時間中の米10年債入札は好調な結果となり米債利回りは急落、ドル円も82.58円まで連れ安。
【週後半】堅調模様続くがレンジ相場の中、ムーデーズがスペイン国債格下げ報道。ユーロ売りドル買い円買い交錯から若干のドンパチ相場。米債利回り上昇に連れ高し、ドル円は一時83円超え。しかし、米新規失業保険が予想割れ、ダウ下落から米債利回りも低下、82.90円台に押し返される。
金曜日、14:45過ぎに発生した地震報道により円売り優勢から83.20円台まで急騰。しかしその直後、利益確定売りや後の円転懸念から急落。その後も下落は止まるところを知らず81.84円で終了。
■今週のポイント
・東北沖地震の経過状況
・円安要因/円高要因は双方多数あり予想は困難
・北アフリカ・中東情勢には引き続き注目
・米欧経済の回復期待と原油価格動向の現実
・3/15(火) FOMC政策金利発表。声明文に注目。
・米国は夏時間移行(時計は1時間繰り上げ)
今般のような国家規模の災害が起これば地政学リスクから、円は売られて当然なのですが、今回は瞬間売られたものの、その後続騰に次ぐ続騰となり、ドル円では今週の上昇を全て打ち消すレベルまで下落しました。
これは、保険支払いや当座の経済流動性確保のため、大量の円が必要になる「だろう」事から買われた物と思われますし、事実、阪神大震災の後、3ヶ月を経て79.75円の史上最安値がついています。
また、これを助長(あえて裏付けとは言いません)するかのようなこよのうなリポートまであります。
『ドル/円は75円に達する可能性、地震で大量の資金還流の見込み=米著名投資家』REUTERS
ただし、当時の国内金融機関等の通貨資産持ち分は、外貨資産依存していたため多量の円転が必要でしたが、昨今では円資産での持ち分の方が多数ですのでそこまでの円転は発生しないのではないかと見ています。
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
Demark Range Projection / Fibonacci Zone
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(03/07~03/11)の為替動向』
→ 2011_0311.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計