1月 9 2011
CFTC IMMポジション(1/4集計-1/8公表分)
1/4 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間1/8朝、公表されました。本年最初のポジション状況となります。
「円」 ロングは前週比 32.0%の増加で 65924枚(前週:49941枚)、「円」ショートは前週比 32.3%の増加で 26859枚(前週:20300枚)、この結果、売買比では買い越し継続。買い越し枚数は前週比 31.8%の増加となり 39065枚(前週:29641枚)となりました。
前週、3週連続のロング減少から増加へと一転した流れを引き継ぎ先週もロングは更に増加、加えてショートも4週連続減少から一転増加となり、年末年始の荒っぽいポジション調整となりましたが、結果として買い越しは増加。80円台を記録した10月末の水準に肉薄する勢いです。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では82.46円→81.15円と円高、前金曜→今火曜終値では81.15円→82.03円と円安、今火曜→今金曜では 82.03円 →83.02円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では82.46円→83.02円で円高と、ドル円レートで言えば大きく売り込まれた後大きく買い戻されたという流れになっています。
なお、先週の大きな値動きは1/5水曜日発表のADP雇用統計が予想を大幅に超える物となったことにより大きく買われ、1/7金曜日の本番雇用統計で事前予想を大きく下回ったことにより大きく売られた物ですが、この2度にわたる大番狂わせが週末迄に全て決済が付いているとは思えませんので、今週以降その反動が出てくるのではないでしょうか。
「ユーロ」ロングは前週比 9.7%の増加で 37102枚(前週:33833枚)、「ユーロ」ショートは前週比 1.6%の微増で 61303枚(前週:60312枚)、この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 -8.6%%の減少となり 24201枚(前週:26479枚)と、10/26以来続く売り越し増加推移となっております。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3117→1.3377とユーロ高、前金曜→今火曜終値では1.3377→1.3301とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3301→1.2916とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3117→1.2916と、こちらは大きく買われた後大きく売られた推移となっております。
先週のポジションリポートで、>>これだけの売り越し状況なのに何故ここまで騰がるのかと言うことに一抹の不安を感じます。<<などと書きましたが、その不安は的中した模様です。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9.52%の増加で 306646枚(前週:279986枚)、ショートは前週比 7.45%の増加で 181291枚(前週:168725枚)、双方増加の結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 12.67%の増加で 125355枚(前週:111261枚)と、2週連続で買い越しが進んだ形となっております。
個別に見ると対円、対加ドルで売り買いとも盛んと言う以外はほぼ横這い状態。また、対ユーロ、対ポンドでは売り越し、それ以外では買い越し継続と言った状況で、グラフを見て頂ければ一目瞭然のように、売買比率としては変化が無いように見えてもその売買規模は拡大をし続けています。
■ 資料ダウンロード
『1/4集計-1/8公表のIMMポジション』
→ IMM_20110104.pdf をダウンロード
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1月 10 2011
先週(1/3~1/7)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = もみ合い(上昇基調)
■原油先物市場 = もみ合い(下落基調)
■NY金先物市場 = 下落
■ドル円 = 上昇
■ユーロドル = 下落
■ユーロ円 = もみ合い(下落基調)
金が新値。で新年を迎えましたが早くも反転、ユーロもそれに追随し下落、一方ドルはADP雇用統計が予想を遙かに超える結果となったことから急上昇、ユーロ円は前半は最初クロス円上昇に追随、後半はユーロ安に追随する形で、年初1週間はドル高円高、金ユーロ安と言った形になりました。
【週前半】年末に現実味を帯びたドル円下値攻めは年初から断続的な売り仕掛けで一時80.94円まで下落。しかしそれ以上の売り材料に乏しく金利上昇につれ反発。その後も対欧州通貨や対豪ドルで米ドル買いが進む。
【週中盤】1/5(水)ADP12月全米雇用報告は市場予想の +10.0万人を3倍近く上回る+29.7万人。ドル円も一気に83円台まで急騰。週末の雇用統計を控え、この水準で小刻みなレンジへ。
【週後半】1/6(木)に発表の米新規失業保険申請件数は、ほぼ予想通りの結果で関所を通過したことで水準を維持。雇用統計の時間が近づくにつれドル買いはジリ高。発表直前には83.68円まで上昇したが、結果は予想割れ
直後には82.87円まで下落。しかしこれまでの上昇基調もあり、失業率の改善も評価され反発も強く、乱高下。結果、83.02円で先週を終えました。
■先週の材料(キーワード)
・米雇用統計と一連の先行指標
・欧州債務不安
■今週の材料(キーワード)
・1/10(月) 東京市場休場(成人の日)
・1/12(水) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・1/13(木) 新規失業保険申請件数
・1/14(金) ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 81.98 / Upper: 84.71
EUR/JPY Lower: 105.41 / Upper: 109.00
EUR/USD Lower: 1.2645 / Upper: 1.3175
GBP/JPY Lower: 127.44 / Upper: 131.16
GBP/USD Lower: 1.5363 / Upper: 1.5601
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 85.27 ~ 86.32 / R1 83.91 ~ 84.23
S1 80.86 ~ 81.18 / S2 78.77 ~ 79.81
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3614~1.3816 / R1 1.3349 ~ 1.3412
S1 1.2756~1.2819 / S2 1.2352 ~ 1.2554
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(1/3~1/7)の為替動向』
→ 2011_0107.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計