12月 5 2010
先週(11/29~12/03)の為替動向
■米国株式市場 = もみ合い~上昇
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = 段階的に上昇
■ドル円 = もみ合い~下落
■ユーロドル = 下落~反転上昇
■ユーロ円 = 下落~もみ合い
感謝祭明け既にクリスマス休暇モードの相場は薄いながらも指標・要人発言てんこ盛り。
しかしドル自身の値動き材料からではなくユーロや資源国通貨とのシーソーゲームや連れ高連れ安にポジション調整を挟みながら週後半の指標3連戦に向け、84円を中心に±40銭ほどの比較的振幅の大きなレンジとなりました。
最初の動きは火曜日、独11月失業者数を嫌感してのユーロ円下落に引きずられドル円も83.70円台に。NY時間に入っても低迷は続き、一時83.40円台まで下落。
米債利回りの下げ止まりや指標好感に助けられ、なんとか83円ミドルを維持。
次の動きは水曜日、欧州時間からドル売り優勢となるが米欧の株式堅調から米債利回りが上昇に転じるとドル円も反発してNY時間には84円台を回復。ADP雇用統計が予想を上回ると米債利回りが続伸、これにより84.30円台まで上昇。このまま高値を維持。
木曜日、米失業保険申請件数が予想より増加したことから米債利回り続落、ドル円は83.40円台まで急落。しかし、ここも底堅く、83円ミドルを死守、引け際にかけ米債利回りが回復すると83円ハイに回復。
最終日、金曜日は様子見+ユーロ上昇からじり安。しかしNY時間入り頃から雇用統計発表前のポジション調整と見られる動きから83.80円台まで上昇。22:30発表の雇用統計は15万人増の予想に対し3.9万人。失業率も9.8%に悪化。瞬間、一気に82.50円台まで急落。24:00発表のISM非製造業指数が予想を若干上回ると一時83円台に乗せたが、バーナンキFRB議長のインタビュー=米国債購入計画の拡大の可能性を排除しない。との報道から再びドル売り、82.50円付近でNYクローズ。
冒頭にも書きましたが市場は既にクリスマス休暇状態。薄い商いに突然の大玉が入ると増幅に増幅を重ね、急落急騰を演じることも多々あります。また、今回の雇用統計時は久々にMT4が描画しきれ無いような急落となり、チャート全体が上に跳ねた(と、この表現解ります?)様な状態となり、その凄まじさが伝わってまいりました。
なお、twitter等で一部「こんなの初めて」とか、またも「ドルおわた。紙くず決定。塵紙交換キボンヌ。」のような書き込みを見ましたが、初めてでもなければ未だ紙くずにもなっていないし、ならないだろう事は自明の理ですが、その有効な証拠提示のヒントを得ましたのでそのうちこのブログで紹介したいと思います。
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 81.62 / Upper: 83.51
EUR/JPY Lower:109.05 / Upper:112.56
EUR/USD Lower:1.3189 / Upper:1.3643
GBP/JPY Lower:128.60 / Upper:131.05
GBP/USD Lower:1.5630 / Upper:1.5933
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 85.07 ~ 85.79 / R1 84.12 ~ 84.34
S1 82.01 ~ 82.23 / S2 80.56 ~ 81.29
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3719 ~ 1.3893 / R1 1.3492 ~ 1.3546
S1 1.2985 ~ 1.3038 / S2 1.2638 ~ 1.2811
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(11/29~12/03)の為替動向』
→ 2010_1203.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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12月 6 2010
ツボは意外と患部と関係なさそうなところにある
昨晩一昨晩と、ぼやきのようなつぶやきを連発しておりましたが、ここで私の真意を書いて終わりにしたいと思います。
某所で、ある規則性がありそうな値動きを検証するためにデータを探していた人がいました。実は私は、その規則性の有無に対する答えが解っていたのですが、あえてその人が探しているデータを提供せず、当該データの入手方法とその加工利用法を誘導する作戦に出ました。
というのも、過去に私自身まったく同じ事を行い試行錯誤した結果、
その人が希望するデータ範囲では『片手落ち』であることが解っていたからです。
希望するデータの提供だけではおそらく現象の確認に止まり、予測材料になり得るかどうかまで辿り着けないだろうことを、徒労に終わることを、私自身の経験から知っていたからこそ、本当の答えがある範囲を含むもっと広範囲なデータを、自ら取得し加工し、発見することで、納得と自信を持ってもらいたかったのですが・・・。
その人はただのクレクレ君だったようです。挙句の果て「お前は役に立たない」と言う旨の書き込みまでされました。
しかし答えはタイトルの通りです。
「ツボは意外と患部と関係なさそうなところにある」ものなんです。
その人も何度もトライアンドエラーとデータ範囲拡大を繰り返しいつか発見するかも知れませんし、むしろそのほうがよほど本人のためになると思います。自ら発見し、自ら検証しなければ実力にはならないからです。
「米百俵」ではありませんが、すぐに材料になる米だけもらっても食いつぶせばそれまでです。しかし、育てる方法を知れば、それは何度でもいつまでも使え、いつまでも米を手に出来るようになるんです。
皆さんも安直に良いとこ取りしていませんか?例えば、日柄というか一目均衡表の基本数値が何故 9,17,26,33,42,51,65,76・・・となるか、考えたことや実際の値動きから数えてみたことがありますか?
基本数値を知っていればそれはそれで役に立つでしょう、しかしその成り立ちを知っていればもっと多くのことが見えてきます。
システムトレードでシステムそのものに感情移入というか、自身のクローンとして育てているような尊敬すべきシステムトレーダーさんもいらっしゃいますが、多くは「楽して金儲け」の広告に釣られた不労所得願望者でしょう。
不労所得なんてこのようにある訳はありません。
自ら悩んで苦労して、失敗と試行錯誤を繰り返して、ようやく納得できるものを見つけるのです。しかしそれとて最良ではないかも知れません。しかし果てしない努力・精進は、あなたをけして裏切らないと思います。
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By najirane • 分析・相場観・手法 • Tags: データ取得 解明 分析 アノマリー 値動き ボラティリティ テクニカル 米百俵