5月 23 2010
IMMポジション(05/21公表分)
「先週の為替動向」にも挿入していますが、私の自己資料用として作成している物が何となく形になって来たので定期公開に移したいと思います。
ただし、IMMポジションは各種通貨及びコモディテイありますが、私は「円」と「EURO」しか必要としていないので、当面この2種にとどめておきたいと思います。必要な方はご自身でダウンロード~加工してください。
さて、「円」は、ロングは前週比 8%減、ショートは 3.9%減と共に減少、これにより売り越しも若干減少の34289枚へと言うことで、横這いかやや投機対象から外れてきた。という見方も出来るかも知れません。
次に「EURO」、
こちらはロングが前週比37.5%増、ショートが5.3%増と、反転上場を虎視眈々と狙っている状況が見えます。
しかし売り越しも変わらず107143枚と過去最高レベルにあることも変わりませんので、まだまだ楽観出来ませんね。
さて、左記グラフは2枚とも余所で見る物と違っていると思います。
IMMポジションそのものはCFTCデータですから同じかも知れませんが、通貨のレートは火曜日限の週間ピボットと、金曜日限の週足ピボットの2本引いています。
つまりこの落差(火→金)は積まれたポジションが消化されたのか、まだ積み増され中なのかを判断する手助けになると思っています。
たとえば円のグラフでは火曜日限が最後ちょこっと上げているように見え、金曜日限では下がっている。
逆にユーロのグラフでは、火曜日限では下げ続けなのに、金曜日限では最後に「ピョコ」っと上げているのが解りますよね?
日々のレートをきちんと追いかけているなら「そんなの毎日見てりゃ解るよ」ですが、既存の余所のIMMポジショングラフを見る場合、参考レートは金曜日限のみなので意外と間違った認識をしてしまう・・・というか。これもダマシの一種かな?と考えてしまうのが私なので、その辺の意図をくみ取っていただけると幸いです。(笑)
IMMポジション資料PDF→
IMM_20100518をダウンロード
5月 25 2010
常在戦場
「常在戦場」はどこかの総理も多用した言葉ですが、私の出身地越後長岡藩の藩是でもあります。
さて、この「常在戦場」同じく長岡・・・と言うか栖吉出身の長尾景虎(上杉謙信)も好んで使っておりまして、世間ではそちらの方が有名になってしまったのか「常在戦場」=「常に臨戦態勢」と訳された物が多く出回っております。
が、長岡の「常在戦場」は「牛久保の壁書」に由来する牧野家の家訓から来ており、
平たく言うと「腹が減ったとかゆっくり寝たいだとか・・・、戦場の武士はもっとひもじくもっと疲れておる。それを思えば贅沢も安穏も出来まい。」と、質実剛健、刻苦勉励の気風を保てと言う教えで、これこそが米百俵の精神でもあります。
(この辺の話は長くなるので簡単にまとめると→広報とよかわ 2009.9.1号)
何でこんな話を持ってきたかというと、Twitterでも各所ブログでもファンダメンタル不要論が多々散見され、今日なども「ファンダ分析は時間軸がずれまくるので将来起こると予測出来たにしてもほとんど意味はない」と言ったつぶやきがありました。
でも私の感覚だと「なりきってないからでしょ?」なんですよ。
たとえばあなたが「○○銀行」に預金を持っていたとします。
「○○銀行が危ないらしい」そんな噂が流れてきたらどうしますか?
考えるよりも何よりも、取る物とりあえず全額引き出しに行くでしょう。
でも傍観者だったら、「へぇ~」とか「○○が危ないと次は△△か?」ですよね。
ファンダメンタルが解らない。というのは傍観者だからです。
「当事者だったらこう動く」それを思い描くことがファンダメンタルです。
同じようなことを言わんとする文章がありました。
以久遠氏の Beauty,Business & Favorites マーケッティングとは「常在戦場」
ここでは「常在戦場」を「臨戦態勢」ではなく「共に在ること」を述べており、とても正しい理解であると思いました。
市場と共に在ること、企業活動、経済活動と共に在ること、相場と共に在ること。
長岡人(=牛久保の壁書の教え派)である私は、「常在戦場」をそう考えておりますし、それが真の意味と思います。
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By najirane • FXに関する雑感 • Tags: 常在戦場 ファンダメンタル テクニカル