3月 7 2010
空飛ぶダンボ
先週後半のような大相場。FXを始めたばかりの頃は巧く乗って笑っていたり
往復ビンタに塩漬け積み増しと土ツボにはまったりと、
結局、目の前で何が起きているのか解ってない自分がありましたが、
最近は「なるほど~こっちに来ましたね~…」と、冷静に見ることが出来ます。
それは自らの経験以外に、先人や各種の"師匠"の教えによる物が多いのですが
今日もそういう為に役立つだろう書籍の紹介をしたいと思います。
『下落相場をチャンスに変える超・資産運用法
上昇局面には手を出すな!』
平田啓 技術評論社 2010年2月発売 1,659円 (税込)
私が平田啓さんをウォッチするようになったのは、氏の著書
「FX 誰も教えてくれなかった 外為ディーラーの儲け方」
が発売された前後あたりからだと思います。
ごく普通に「ドル安円高」などとTVや新聞に書かれているそれは
本当に「ドル安円高」なのか?と言う疑問を持ち
他の通貨とのバランスから総合的に判断する必要がある。
事を教えてくれたのが平田啓さんですね。
ドルやユーロと言った単一通貨だけが上がったり下がったりするわけではなく、
また必ずしも、ドル高円安|円高ドル安と相反するわけでもありません。
つまり、ペアとなる両通貨間の単純なシーソーゲームではなく、
交響曲の楽譜のように音程やリズムを揃えてみたり副旋律を奏でたりしながら、
画像を載せられないのが残念ですが、ディズニーランドの空飛ぶダンボのように
ある一組を見れば上下の関係だけど、他のダンボ含めて全体中では
共に上空にいるとか、共に低空飛行などと、全体としてどうか?と言うことです。
しかしこれだけでもまだ狭い世界であり、通貨というのは各種金融資産のひとつでしかなく、
他に株や債券、また金や原油、穀物に不動産etcと、実に多くの要素があり、
それら全体でのシーソーゲームが行われることになります。
さて、各種金融資産を投資としてみた場合はどうでしょう。
この著書の中でも述べられているように、鉄則は「安く買って高く売れ」です。
しかし、ある通貨やデリバティブ(金融派生商品)自体が上昇期/下落期にある事以外に、
シーソーゲームの観点で見たとき、「何かが高いときは何かが安い」と同時に
「何かが危険なときは何かが安全」と言う組み合わせも存在します。
それはベストとは言えなくともベター止まりかもしれませんが、
何かしら組み合わせが見えてきます。
また、その組み合わせにしても、ワンペアだけでは
相場に変化があったときには手仕舞いしたり反対売買の必要に迫られたり、
相場全体が冷え込み利幅が得られない。ようなこともあるかも知れません。
あるペアなり、ある群、あるデリバティブだけに投資することを「集中投資」
複数のペアや、通貨だけでなく株や投信、債券や金等、各種デリバティブやコモディティ
なども組み合わせる投資を「分散投資」と言い、
こう言った分散投資の対象を考えたり実際に配分することをポートフォリオと言いますが、
その時々によりリスク回避して資産を温存した方が良い場合、
リスク選好して果敢に攻めた方が良い場合もあります。
さて、前置きがすごくなりましたが、本書
『下落相場をチャンスに変える超・資産運用法 上昇局面には手を出すな!』では
『その買い値は高すぎます!投資は安い時にしか買ってはいけない』
と言う事を建前論だけではなく、どうしたら高い安いを判断できるのか?
集中投資するべき時なのか分散投資するべきなのか?
そのための情報はどうやって手に入れるのか?
そうこうして、徹底的に安い時にこだわって買う『バーゲン・ハンティング』を
どのようにしたら成功させる事が出来るのか?の方法を明かしています。
証券会社のパンフレットのように「儲かりますよ」と言う夢だけを与えて
実際の運用や買い時売り時の見極めは投資者任せ。と言う情報が多い中、
平田啓さんが著書やセミナー等で行う紹介の仕方、解説の仕方は
「何が安いのか?いつ買えばいいのか?」と言う選択眼や先ヨミ力を与えてくれる
希有な存在だと思います。
3月 23 2010
ひまわり証券『ファンダメンタル図マップ』をリリース
このブログでも私のTwitterでもその都度にお祭り騒ぎとなりますが
相場を揺るがす各種の指標発表時、どのように動くか?は最大関心事ですよね。
そこに大きな助っ人登場のニュースがやってきました。
ひまわり証券は、3月24日より、同社の顧客を対象に、
ファンダメンタルズ分析とチャートを融合させたFX ツール
『ファンダメンタル図マップ』の提供を開始するとのことです。
過去の経済指標の発表がマーケットにどれくらい影響を与えたかが
ひと目で確認できる業界初となる機能を備えており、
指標発表前後のトレードに大変役立つツールです。
◆ 『ファンダメンタル図マップ』 概要
「経済指標チャート※1」と「ニュースチャート※2」
が搭載されており、将来の経済指標発表が
チャート上に表示されることはもちろん、
過去にどの指標やニュースをきっかけに
相場が動き始めたのかもひと目で確認可能。
また、ランキング形式で最も変動があった
経済指標と通貨ペアの組合せを表示する機能も
搭載とのこと。
※図は公式プレスリリース文書より
※1 経済指標チャート
チャート上に過去~将来に発表された経済指標(13 カ国)が表示されており、
気になる経済指標を選択すると、過去3 回分の発表前後のチャートが
(予想・結果・変動幅と共に)提示され、マーケットに与えるインパクトを瞬時にチェックできる。
また、最も変動があった指標と通貨ペアの組合せを表示する「インパクトランキング」機能も搭載。
※2 ニュースチャート
チャート上にひまわり証券が独自に配信する経済ニュースが表示され、
相場がなぜ上昇したのか(下落したのか)、瞬時にチェックできる。
当ツールを通し、ファンダメンタルズ要因(経済指標やニュース)が与える
相場への影響を事前に把握することによって、トレードの新たな機会を発見し、
また、大きなインパクトがある経済指標発表時には、注意喚起となり、
トレードをより戦略的に楽しむことが可能になる。
ひまわり証券さんは各種の指標発表レスポンスが早く、またその分析も的確なので
私も常時、ブラウザに表示していますが、
それをこういったツールに進化させるというのは「さすが」ですね。
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By najirane • FXに関する雑感, 分析・相場観・手法 • Tags: ファンダメンタル図マップ ひまわり証券 指標発表 過去