4月 21 2011
Sell in May and Go Away
相場の世界ではタイトルに書いた「Sell in May and Go Away」と言う言葉があります。
これは例年6月になると相場が重くなるので、5月のうちに売り抜いてしまい、どこか遠くへ遊びに行こう。といった感じの意味になります。
日本でも4月下旬から5月初旬はゴールデンウィークになりますが、米国では年間通じて最も過ごしやすいそれこそ「どこか遠くへ」遊びに行きたくなるような気候になります。
しかし、現実に目を戻してみると忘れもしない昨年5月6日。(日本時間では5/7に日付が変わった頃)GWをやや上昇気味に推移してきたドル円は、GW開けにそれまで続いた94円台を維持できず、「やっぱりGW相場だったな」等と思っていたら、日付が変わった頃突然の下落を始め、それは急落となり、暴落となり、ドル円は88.15円まで一気に7円近く値を落としました。
「Sell in May…」等と悠長につぶやけないほどの急落。
そこでこの時期だからこそ、「Sell in May」をデータ検証してみようって言うのが、左記の日足4本値とチャートです。
くだらない説明抜きで、とにかく見て頂ければ一目瞭然ですのでここから先は皆さんも考えてみてください。
ひとつだけ「特異日」と言う観点で数えてみましたら、過去12年間で5/7は何と4回も期間値幅変動3位以内に入っています。
他には…4/17と5/1が3回。
総じて見ると、4/17,18辺り、4/30,5/1辺り、5/6,7辺り、5/13/14辺りが変動幅が大きいですね。
さて、これを書いている現在(4/21 21:00頃)ドル円は2番底を目指して(とはやし立てられてますが)82円前後での攻防を続けております。
明日からイースター休暇となりますが、「Sell in May」は今日なのか、それとも特異日であるGW最終日付近なのか、また、今年は水星逆行→順行とも重なり明日までは何が起こっても不思議ではない相場が続くとか…。
相場の世界は不思議なアノマリ/こじつけ盛りだくさんですね。
データシートダウンロード
⇒ Sell in May.pdf
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4月 24 2011
長いレンジと短いレンジ
私は、このブログに毎週アップしている「先週の為替動向」や「IMM取り組み状況」をまとめる前にまず1週間の為替等の流れや1年分の日足を確認するのですが、先週1週間に関しては(上のチャート)後半はイースター前と翌週に控えるFOMC睨みで動かなかったのは解るとしても、1年分の日足(下のチャート)を見て改めて「あら~こっちもレンジなんじゃないですか」と改めて気付きました。
この1年間の最高値は昨年5月5日の94.98円、最安値は先月3月16日の76.49円となりますが、それを基準としたフィボナッチを引いてみると、昨年9月15日介入で付けた戻り高値レベル83.50円処(=フィボナッチ38.2%戻し)と、昨年11月初旬の年間底値レベル80.85円処(=フィボナッチ23.6%戻し)のレンジを基準に、先月今月に多少行きすぎがあった程度なんですね。
現在はその戻り高値から下落の一途となっておりますが、こうやってみると次の重要ポイントはやっぱり80.85円処なのだろう。という事が一目瞭然と言うことになってしまいますね。
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By najirane • 分析・相場観・手法 • Tags: ドル円 USDJPY USD/JPY 年間 日足 FOMC イースター レンジ フィボナッチ