7月 25 2010
先週(07/19~07/23)の為替動向
■米国株式市場 = 上昇
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = もみあい
■ユーロドル = もみあい
■ユーロ円 = もみあい
為替はすべてもみ合いとしましたが、円安→円高→円安を基調に考え、ユーロ/ドル/ポンドが編み込まれるように、三体変化したイメージとなります。
序盤は材料不足に加え先週の流れを受け重い雰囲気でスタートとなりましたが、「85円レベルでは日銀が追加金融緩和策を検討」との報道を受け、円安の流れ(ドル高)へ。
火曜日の住宅指標やダウ高により、ドル高が進むかのように見られましたが
バーナンキFRB議長の議会証言にて「先行きは異例に不透明」との冷水発言により一気に円高(ドル安ユーロ安)へと逆戻り。
木曜日夜に公表の住宅指標及びダウ上昇により、再度円安(ドル高)模様となり、金曜の独IFO指数、英国GDPが好感され、欧州ストレステスト公表による材料出尽くしから相場全体で上昇機運が高まる。と言った流れとなりました。
最大の焦点だった欧州ストレステストは直前になり資産評価方法の片手落ちが指摘され、これを疑問とする考えと妥当とする考えが錯綜し、ユーロを中心に乱高下しましたが、全般的にはイベント通過をもって材料出尽くしとなったような雰囲気ですが、「国策に売り無し」という格言通りの流れになった観があります。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 88.14 (DRP) / 88.14 (DPP)
予想安値 86.88 (DRP) / 86.88 (DPP)
ユーロ円
予想高値 115.45 (DRP) / 114.55 (DPP)
予想安値 110.05 (DRP) / 110.96 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.3115 (DRP) / 1.3115 (DPP)
予想安値 1.2817 (DRP) / 1.2817 (DPP)
ポンド円
予想高値 137.09 (DRP) / 137.09 (DPP)
予想安値 132.87 (DRP) / 132.87 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5605 (DRP) / 1.5605 (DPP)
予想安値 1.5279 (DRP) / 1.5279 (DPP)
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/19~07/23)の為替動向』
→
2010_0723.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
7月 25 2010
7月最終週-ドル円の行方
さて、7月最終週~それ以降のドル円の行方ですが、「ツイタメ」(twfx.jp) 等を見ていると5月から延々と続く下落トレンドの渦中にあり、変わらず85円切りの見方が大勢を占めているようです。
が、私は7/16の安値(86.25円)で当面の底を打ったのではないか?と見ています。
左記のチャートはドル円1時間足をスーパーボリンジャー風に仕立てた物ですが(細かいパラメータがスーパーボリンジャーとは違います)、私は7/16安値を起点とした上昇サポートラインに注目しています。
7/21深夜のバーナンキ議会証言によりこのサポートを大きく割り込んだものの、欧州ストレステストの公表イベントも通過したNY時間午後にはバーナンキ議会証言で反転下落したレートを上抜き、サポートラインに復帰、なお上昇を狙おうとしています。
また、ボリンジャーバンドから見てもバーナンキ議会証言により-3σラインに押されはしたものの、23日中には移動平均を上抜き、23日には+1~2σをバンドウォークしいています。そして遅行線はローソク実体の上空に位置。
また、バーナンキ議会証言により下落した下値は86.33円と7/16安値を下抜けず、週末にかけての復帰も7/16安値からのサポートラインよりも勾配をより鋭角にしている。と、現状は「上昇意志を持った動き」でありけして悲観材料ではない。と見ています。
私はこの7/16安値起点のサポートラインのことを、先週序盤から繰り返しtweetしていましたが、ほぼ完全に孤軍奮闘状態だと思っていました。誰もそんな風には見ていない。と、
しかし、なんと野村雅道さんも同じサポートラインに気がついていたんですね。
「ドル円、まだ7月16日-20日の上昇ラインと勝負」
加えて言えば先週も書いた吉田恒さんの「円買い逆流、90円回帰シナリオ」
私はトレードそのものはベア好きなのでドル円としてなら下落局面の方が好きなのですが、日本経済を考えた場合は現状は行きすぎの円高だと思っています。また、デフレ脱却議員連と言う看板を立てながらも野田財務省本人は藤井元財務省ゆずりの円高論者、そして菅直首相は経済音痴と、民主党の茶番にも嫌気がさしています。
そんな円安待望がバイアスをかけてしまっているかな?と思いつつ、7/16移行の上昇トレンドには注目していたのですが・・・、
案外、週初中盤はドル円上昇、最終日GDP速報値で再び反落。と言う構図になるかも知れませんね。
さて、既に数社が新レバレッジ規制に準じた証拠金維持率基準に移行していますが、来週末を持って国内FX業者は一斉に新レバレッジ(上限50倍)に移行します。
その後また上昇するしないにかかわらず、週末までにはポジション整理し、規制の範囲内に収まるように調整することをお忘れ無く。
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ドル円 デフレ脱却 野田 藤井 財務省 円高 円安 バーナンキ 議会証言