12月 25 2011
CFTC IMMポジション(12/20集計-12/23公表分)
【対円】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 -101枚(-0.2%)の減少で 52148枚(前週:52249枚)、ショートは前週比 11023枚(66.2%)の増加で 27672枚(前週:16649枚)。ショート大量増の結果、売買比は買越しを継続ながらさらに減少。買越し枚数は前週比 -11124枚(-31.2%)の減少で 24476枚(前週:35600枚)と4週連続コンスタントな減少。売買計は前週比 10922枚(15.9%)の増加で 79820枚(前週:68898枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 23.9%(前週:23.4%)で 0.6%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の 8.2%(前週:5.1%)で 3.1%の増加となりました。
【対円】商業ポジション
ロ ングは前週比 -65053枚の減少で 62633枚(前週:127716枚)、ショートは前週比 74678枚の減少で 79993枚(前週:154671枚)。共に大量減少の結果、売買比は売越しを継続。売越し枚数は前週比 -9625枚の減少で 17330枚(前週:26955枚)。売買計は前週比 -139731枚の減少で 142656枚(前週:282387枚)となりました。
非商業ポジション+商業ポジションの合計では7146枚の買越し、売買計222476枚という事になりますが、11/1付け数字以来、まるで対数グラフのように加速度的に増加してきた売買数が今回の数字で「ストン」と落ちたのは興味深いところです。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で77.96円→77.76円と円高、前火曜→今火曜終値では77.96円→77.82円と円安、今火曜→今金曜では 77.82円→78.07円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では77.96円→78.07円で円安。と、実需の売買とも減少による買越し減少と、仮需でのショート増が近くて遠かった78円台での週引けを実現したのでしょうか。なお、前回の78円台での週引けも11/1の週でした。
【対ユーロ】非商業ポジション
ロングは前週比 14050枚(39.6%)の増加で 49557枚(前週:35507枚)、ショートは前週比 11290枚(7.4%)の増加で 163254枚(前週:151964枚)。双方増の結果、売買比は売り越しを継続。売り越し枚数は前週比 -2760枚(-2.4%)の減少で 113697枚(前週:116457枚)と、減少とは言え、11万枚越えの売越しは今回を含め先週と昨年5/11,6/8の4回しか無く、今回は歴代2位の記録更新となります。売買計は 25340枚(13.5%)の増加で 212811枚(前週:187471枚)となり、こちらも昨年5/18,6/8と合わせ過去3回しかない20万枚超え、そして今回を含め過去2回しかない21万枚超えの達成です。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の22.7%(前週:15.9%)、ショートはIMM全ショート枚数の48.5%(前週:46.3%)で 2.2%の増加となりました。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.3034→1.3043とユーロ高、前火曜→今火曜終値で1.3034→1.3082とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3082→1.3043とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3034→1.3043とユーロ高と言う状況です。週引値が2週連続で1.3043というのは珍しいことですね。
今回の数字では売越し枚数や全体から見た売買数の比率などが軒並みランキングを塗り替え、加熱の域に達している様子が見て取れますし、ショートの枚数が全売倍数の48.5%を占めるというのはかなり異常な数字です。どこかで大がかりな巻き戻しが起きるのでしょうか。
【全体概況】非商業ポジション
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -5745枚(-2.6%)の減少で 217865枚(前週:223610枚)、ショートは前週比 8645枚(2.6%)の増加で 336675枚(前週:328030枚)、この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 14390枚(13.8%)の増加で 118810枚(前週:104420枚)。売買計では前週比 2900枚(0.5%)の増加で 554540枚(前週:5551640枚)となりました。
先々回、IMM全体での売り越しが13万枚超えから一転、10万枚割れに戻りましたが先回また10万枚越えとなり、今回も更に増加。先回までならユーロショートの影響大と言ったところですが、今回は円ショート増大もその一翼を担っている模様です。また、加ドル・NZドルのロング大量減少も目につくところですが、スイスフランのロング大量増(108.13%増)も同時に見過ごせない数字です。
全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は 豪ドル・円・ユーロ。ショートベスト3は前週に同じくユーロ・ポンド・加ドルとなっております。
資料ダウンロード 『12/20集計-12/23公表のIMMポジション』
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12月 31 2011
CFTC IMMポジション(12/27集計-12/30公表分)
【対円】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 543枚(1.0%)の増加で 52691枚(前週:52148枚)、ショートは前週比 2436枚(8.8%)の増加で 30106枚(前週:27672枚)。双方増の結果、売買比は買越しを継続ながらさらに減少。買越し枚数は前週比 -1891枚(-7.7%)の減少で 22585枚(前週:24476枚)と5週連続コンスタントな減少。売買計は前週比 2977枚(3.7%)の増加で 82797枚(前週:79820枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 23.7%(前週:23.9%)で -0.2%の減少、ショートはIMM全ショート枚数の 8.5%(前週:8.2%)で 0.3%の増加となりました。
【対円】商業ポジション(実需筋)
ロ ングは前週比 1985枚の増加で 64648枚(前週:62663枚)、ショートは前週比 -3162枚の減少で 76831枚(前週:79993枚)。前週共に大量減少だった後の今回は調整の範囲か微増微減、この結果、売買比は売越しを継続ながら減少が進み、売越し枚数は前週比 -5147枚の減少で 12183枚(前週:17330枚)。売買計は前週比 -1177枚の減少で 141479枚(前週:142656枚)となりました。
非商業ポジション+商業ポジションの合計では 10402枚の買越し、売買計224276枚という事になりますが、今回の数字では調整の範囲と思われる微増微減ながら年末最終日(12/30)引け間際までかけての大量の円買いが次回の数字にどのような影響を与えるか気になるところです。またこの円買いに関しては去る27日に米財務省から出された為替報告書の中で、日本の円売り介入を「米国は支持しなかった」と明記していたところに、30日に財務省が公表した11月29日~12月28日分の為替平衡操作実施状況に介入実績がなかったことが『介入不安無し』の裏付けとなり、買い仕掛けをし易かった状況になったのでは?と想像されますが、そのような辻褄の合う説明が付くからこその『仕掛け』と考えた方が良さそうですね。つまり理由の如何や真偽ではなく、納得してしまう状況にあるかどうかと言う考え方です。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で77.82円→78.07円と円安、前火曜→今火曜終値では77.82円→77.87円と円安、今火曜→今金曜では 77.87円→76.90円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では77.82円→76.90円で円高。と、前週78円台で引けたのもつかの間、6週ぶりに再び76円台での引けに逆行となりました。
【対ユーロ】非商業ポジション
ロングは前週比 -4374枚(-8.8%)の減少で 45183枚(前週:49557枚)、ショートは前週比 9808枚(6.0%)の増加で 173062枚(前週:163254枚)。この結果、売買比は売り越しを継続。売り越し枚数は前週比 14182枚(12.5%)の増加で 127879枚(前週:113697枚)と、売越し記録は過去最高を更新。また売買計は 5434枚(2.6%)の増加で 218245枚(前週:212811枚)となり、こちらも過去最高記録を更新と、あまり賞賛出来ないアベック記録達成となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の20.3%(前週:22.7%)、ショートはIMM全ショート枚数の48.7%(前週:45.8%)で 0.2%の増加となりました。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.3082→1.3043とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.3082→1.3068とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3068→1.2960とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3082→1.2960とユーロ安と言う状況です。
先週も偏りすぎている数字から大きな巻き戻しが起きる可能性を書きましたが、既に誰がいつケツをまくってもぶん投げても不思議ではない欧州状況の中で、来年初頭からの1Qではイタリア国債の大量償還が続き、また1/30にはEU首脳会議が予定されています。最大限ここまで待って結局何も無かったときがその時かも知れませんね。
【全体概況】非商業ポジション
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 4308枚(2.0%)の減少で 222173枚(前週:217865枚)、ショートは前週比 18532枚(5.5%)の増加で 355207枚(前週:336675枚)、この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 14224枚(12.0%)の増加で 133034枚(前週:118810枚)。売買計では前週比 22840枚(4.0%)の増加で 577380枚(前週:554540枚)となりました。
中2回を置いて再び売り越しが13万枚超えとなりましたが、今回の要因はユーロというわけではなく、スイスフランのロング大量減・ショート増、対円ショート増、ユーロ・ポンドのロング減・ショート増と言った複合要因のように見えますが、ショート優勢の中では加ドルや豪ドルのロング増も陰を失うと言ったところでしょうか。
しかし、ユーロのIMM全体から見たショート占有率48.7%は過半数達成も
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮