10月 12 2010
FOMCメンバー
今日は朝からNZ/AU市場で81.37円と15年ぶり安値を更新してしまう事態が発生しましたが、その後は重要指標もなく明後日未明のFOMC議事録公表(9/21)待ちモードかという動意のない状態が続いています。
重要指標は特にありませんが米国連銀総裁等の発言は多々あり、FOMC議事録公表内容とのギャップというか、誰が何を推し進め/反対したのか。それは今後どのような変化を生むのか…探りたい。と言ったところではないでしょうか。
ところで、FOMCは米国の金融政策を決定する最高機関ですが、そのメンバーはFRBの理事7名及び地区連銀総裁の内から5名の持ち回りで構成されており、自然、タカ派ハト派中間派の色分けが出てきます。
以下はその色分け、また、青字太表記が本年(2010年)の投票権保持者となります。
◎タカ派(インフレをより懸念)
トーマス・ホーニグ(カンザスシティー連銀総裁)2010
ジェフリー・ラッカー(リッチモンド連銀総裁)2012
チャールズ・プロッサー(フィラデルフィア連銀総裁)2011
○ややタカ派
ナラヤナ・コチャラコタ(ミネアポリス連銀総裁)2011
リチャード・フィッシャー(ダラス連銀総裁)2011
ケビン・ウォーシュ(理事)
◎中間派
ベン・バーナンキ(議長)
デニス・ロックハート(アトランタ連銀総裁)2012
チャールズ・エバンズ(シカゴ連銀総裁)2011
ジョン・ムーア(サンフランシスコ連銀第1副総裁)2012
エリザベス・デューク(理事)
○ややハト派
ウィリアム・ダドリー(ニューヨーク連銀総裁)2010,2011,2012
サラ・ブルーム・ラスキン(理事)
ダニエル・タルーロ(理事)
サンドラ・ピアナルト(クリーブランド連銀総裁)2010,2012
ジェームズ・ブラード(セントルイス連銀総裁)2010
◎ハト派(成長促進を望む)
エリック・ローゼングレン(ボストン連銀総裁)2010
ジャネット・イエレン(副議長)
ということでハト派が多い(=緩和支持者が多い)ことがとても気になる訳です。
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10月 16 2010
CFTC IMMポジション(10/16公表分)
日本時間 10/16午前に、10/12 NYクローズ時点で集計のCFTC IMMポジションが公表されました。
「円」 は、ロングが前週比 -0.6%の微減で 66463枚(前週:66866枚)、ショートは前週比 2.9%の増加で 18178枚(前週:17660枚)、結果、買い越しは前週比 -1.9%の微減となり 48285枚(前週:49206枚)へと、あまり変化が無いように見えますが、週末に大事件が起こりました。
地合として前回(9/21)のFOMC以降、追加緩和政策(QE2)の実施期待が高まりドル安円高は着々と進行しておりましたが、10/14(木)にはシンガポールの金融緊縮策が、10/15(金)にはバーナンキFRB議長講演が引き金となり共に80.88円と、15年来安値を更新しました。
ただ、2日間続けて同じ下値で面合わせというのは偶然に起きる話ではなく日銀が前日安値にBIDを置いていたか、HF勢が調整したか、どちらにせよ何か意図的なものを感じます。
しかし、この2日間の大幅な値動きと追加緩和に対する思惑とで次週のポジションにも大きな変化があると思われますし、このような大きな一喜一憂や駆け引きは次回FOMC(11/2,3)まで続くかと思われますので、引き続き要注目です。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 -5.8%%の減少で 68718枚(前週:72979枚)、ショートは前週比 10%の増加で 27207枚(前週:24736枚)、結果、買い越しは前週比 -14%%の減少となりました。
ピークを過ぎたのか中だるみなのかは解りませんが、売買比・買い越し枚数とも年間最大級の水準であることに変わりはありません。
レートから見ると、ドル円でも触れた10/15(金)のバーナンキ議長講演~米国指標発表時に1.4157の10ヶ月ぶり高値更新があり、ユーロ高は未だ健在を印象付けられました。
先週、主客交代時期であるかどうか?または両者ともこのトレンドが継続し、最高値/最安値更新があるのか?と言うことを書きましたが、先週の状況を見る限りトレンドの継続。だった模様です。
CFTCで扱われる通貨全体では、前週比 -5%程度のドル売り越し縮小という形ですが、ドル円は15年来安値更新。ユーロは10ヶ月来高値更新。
そして米ドル/豪ドル/カナダドルはパリティ。と、為替相場は大揺れに揺れました。それぞれの目的を果たした(?)今週は、転換を迎えるのか更に輪をかけたトレンド継続となるのか、目が離せません。
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し