5月 23 2010
先週(05/17~05/21)の為替動向
■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = 下落
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
先週は総じて急落急騰を繰り返す乱暴な相場でした。火を付けたのは火曜日の原油とユーロの暴落です。この火種となったのはシュタルクECB理事が、ドイツ紙FAZに「ECBの最近のユーロ安定化措置は単なる時間稼ぎだった」と語ったことにあります。
そして 5月18日のNY時間昼頃(日本時間深夜)、独当局が「空売りの一時的禁止措置」を発表。この「空売り禁止」にオーストリアは賛同、イギリスは支持、フランスは導入の意志無し。と、様々な反応を表明しましたが、種々の金融資産の流動性低下を危惧した
投資家は一斉に手放し、我も我もとそれに続きました。
しかし水曜日。状況は一変しました。ユーロスイスに絡みスイス中銀が介入しました。
これ以外にもユーロの行きすぎた下落に対し各国が協調介入するのではと言う憶測が飛び、主にドル売りからユーロ・ポンドは急反発。
明けて木曜日、米国の金利低下とオーストラリアを始めとした資源国通貨の下落から今度はダウ及びクロス円が急落。
先週もそれ以前からも、ただでさえ手探りに加え不安情報には敏感に反応するので注意。と言うことを書いてきましたが、先週はそれを如実に示すような週となりました。
さて、今週以降の相場ですが、台風の眼は変わらずギリシャ問題です。そして急浮上は米金融規制法案。
その本質と注意すべき点はメルマガ版の方に書きますが、これに起因する動静には要注意です。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 91.48 (DRP) / 91.48 (DPP)
予想安値 87.50 (DRP) / 87.50 (DPP)
ユーロ円
予想高値 119.29 (DRP) / 119.29 (DPP)
予想安値 106.97 (DRP) / 104.28 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.2886 (DRP) / 1.2886 (DPP)
予想安値 1.2356 (DRP) / 1.2356 (DPP)
ポンド円
予想高値 132.50 (DRP) / 132.50 (DPP)
予想安値 124.40 (DRP) / 124.40 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.4506 (DRP) / 1.4506 (DPP)
予想安値 1.4190 (DRP) / 1.4190 (DPP)
■ 資料ダウンロード:『先週(05/17~05/21)の為替動向』
:
2010_0521.PDFをダウンロード
◎P1-週間為替リポート保存版PDF
◎P2-先週の主要8相場チャート
◎P3-先週限のドル円、ユーロドル日足6ヶ月分
◎P4-主要通貨のIMMポジション(試作版)
◎P5-先週の4本値と今週のPivot が同梱されています。
5月 23 2010
IMMポジション(05/21公表分)
「先週の為替動向」にも挿入していますが、私の自己資料用として作成している物が何となく形になって来たので定期公開に移したいと思います。
ただし、IMMポジションは各種通貨及びコモディテイありますが、私は「円」と「EURO」しか必要としていないので、当面この2種にとどめておきたいと思います。必要な方はご自身でダウンロード~加工してください。
さて、「円」は、ロングは前週比 8%減、ショートは 3.9%減と共に減少、これにより売り越しも若干減少の34289枚へと言うことで、横這いかやや投機対象から外れてきた。という見方も出来るかも知れません。
次に「EURO」、
こちらはロングが前週比37.5%増、ショートが5.3%増と、反転上場を虎視眈々と狙っている状況が見えます。
しかし売り越しも変わらず107143枚と過去最高レベルにあることも変わりませんので、まだまだ楽観出来ませんね。
さて、左記グラフは2枚とも余所で見る物と違っていると思います。
IMMポジションそのものはCFTCデータですから同じかも知れませんが、通貨のレートは火曜日限の週間ピボットと、金曜日限の週足ピボットの2本引いています。
つまりこの落差(火→金)は積まれたポジションが消化されたのか、まだ積み増され中なのかを判断する手助けになると思っています。
たとえば円のグラフでは火曜日限が最後ちょこっと上げているように見え、金曜日限では下がっている。
逆にユーロのグラフでは、火曜日限では下げ続けなのに、金曜日限では最後に「ピョコ」っと上げているのが解りますよね?
日々のレートをきちんと追いかけているなら「そんなの毎日見てりゃ解るよ」ですが、既存の余所のIMMポジショングラフを見る場合、参考レートは金曜日限のみなので意外と間違った認識をしてしまう・・・というか。これもダマシの一種かな?と考えてしまうのが私なので、その辺の意図をくみ取っていただけると幸いです。(笑)
IMMポジション資料PDF→
IMM_20100518をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し