2月 13 2011
CFTC IMMポジション(2/8集計-2/12公表分)
2/8 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/12朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 7.5%の増加で 56607枚(前週:52648枚)、「円」ショートは前週比 -6.1%の減少で 19876枚(前週:21167枚)。この結果、売買比では買い越し継続、買い越し枚数は前週比 16.7%の増加となり 36731枚(前週:31481枚)、売買計は前週比 3.6%の増加で 76483枚(前週:73815枚)となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では81.31円→82.17円と円安、前金曜→今火曜終値では82.17円→82.28円と円安、今火曜→今金曜では 82.28円 →83.44円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では81.31円→83.44円で円高と、一貫して円高傾向となり1週間半で約2円の円安となっております。
先週は82円台でスタートしたものの火曜日に一旦は81円台に突っ込み、しこっていた売りポジションの解消かと思われましたが、突っ込みもそこまで。木曜日に発表の新規失業保険申請件数/継続受給者数が好感され、(しこっていた売りポジションと思われる)ストップロスを巻き込み、あれよあれよという間に83円台まで上昇、金曜日に発表のミシガンも微増ながら先行き不安感を和らげる結果となりました。
また、懸念の続いたエジプト問題もムバラク大統領の辞任により一応の決着を見た。と懸念材料が少しずつ消化されている状況ですが、それにしても先週後半の騰がり方は急激とも思われますので、今週の数字を注視したく思います。
「ユーロ」ロングは前週比 -8.6%の減少で 73502枚(前週:80381枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -4.2%の減少で 38768枚(前週:40447枚)、この結果、売買比は買い越し増加。買い越し枚数は前週比 -13.0%の減少で 34734枚(前週:39934枚)、売買計は -7.1%の減少で 112270枚(前週:120828枚)と、増加の一途か?(昨年9月末の再来か?)と思われた状況からちょっとトーンダウンといった状況です。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3833→1.3585とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.3585→1.3629とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3629→1.3550とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3833→1.3550とユーロ安となっており、こちらもロング枚数の減少が響きレートを下げる結果となっております。
エジプトは一応の決着を見ましたが、チュニジアやアルジェリア、イランといった近隣諸国への飛び火懸念や、エジプトが一足先に一応の決着を見た事で近隣諸国の欲求不満は一層高まるのではないか?といった懸念の再燃。また、ウェーバー独連銀総裁がECB総裁選から離脱を表明した件や、NYSEとドイツ取引所の統合と、またもドイツの一人勝ちからユーロ圏内の不協和音再燃が嫌気された結果ではないかと思えます。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 9.48%の増加で 381443枚(前週:348402枚)、ショートは前週比 10.71%の増加で 154696枚(前週:139726枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 8.66%の増加で 226747枚(前週:208676枚)、売買計では前週比 8.95%の増加で 536139枚(前週:488128枚)と、一層売買増加かつ買い越し側にシフトしている状況です。
個別に見ると対豪ドル・対加ドルで売買盛ん、対フランで若干ショート優勢、以外は概ね前週を踏襲しているような形です、加ドルや豪ドルといった資源国通貨の売買が盛んな割にはユーロがさほど売買されていないどころか、かえって売買が減少している事に少しおかしな感じを受けますが、前段で述べたような状況から、回避の回避で資源国通貨のみが取引対象となったのかもしてません。こちらも今週以降の状況を注視して見極めたいと思います。
■ 資料ダウンロード
『2/8集計-2/12公表のIMMポジション』
→ IMM_20110208.pdf をダウンロード
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2月 13 2011
先週(2/7~2/11)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 上昇
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = 上昇(中盤以降もみ合い)
■ドル円 = 上昇
■ユーロドル = 上昇後下落
■ユーロ円 = 上昇
チャートを見れば一貫して円安であることが解りますが、初めドル安ユーロ高円安、後半ドル高ユーロ安円安です。1ヶ月ぶりのしっかりとした週足陽線となりましたが、83円台ミドルは昨年来のレジスタンスでもあります。
【週前半】週明けスタートは82円台前半。火曜日、午後から米債利回りの低下に伴いじり安。19:30過ぎに中国利上げ報道が伝わる。LDN-Fixにかけ一層のドル売り攻勢がかかり、ストップロスも巻き込んで一時81.70円台まで急落するが米再入札不調による利回り上昇に助けられ朝までに反発。
【週中盤】手掛かり材料に欠け、はっきりしない動き。
【週後半】ゴトー仲値需給や米債利回りの上昇からドル円は堅調模様。欧州時間以降も続き、22:30発表の米失業保険新規請求件数の強い結果が好感されると久々の83円台乗せ。その後も米長期金利の上昇から堅調模様は続き、83.67円まで上昇。その後は週末持ち高調整となり、83.40円台終了。
【先週のポイント】
・ドル円上値も昨年秋来の上限抵抗に阻まれる。
・中国利上げ
・大統領辞任によりエジプト状勢の一応の決着
【今週のポイント】
・83円ミドルの抵抗を抜け84円台に上伸出来るかどうか?
・上値攻め挫折の場合81円台前半のサポート力は?
・決め手は「米国景況感」
・2/15(火):NY連銀製造業景気指数/小売売上高
・2/16(水):FOMC議事録要旨公開(1月25・26日分)
・2/17(木):新規失業保険申請件数/フィリー連銀景況指数
・中国再利上げ(懸念による陽動)
・エジプトに触発された近隣諸国の欲求不満
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 82.60 / Upper: 84.50
EUR/JPY Lower:109.10 / Upper:113.53
EUR/USD Lower:1.3400 / Upper:1.3646
GBP/JPY Lower:132.57 / Upper:135.26
GBP/USD Lower:1.5875 / Upper:1.6096
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 84.86 ~ 85.58 / R1 83.91 ~ 84.13
S1 81.78 ~ 82.01 / S2 80.33 ~ 81.06
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3843 ~ 1.3936 / R1 1.3720 ~ 1.3749
S1 1.3444 ~ 1.3474 / S2 1.3257 ~ 1.3351
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(02/07~02/11)の為替動向』
→ 2011_0211.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計