2月 26 2011
CFTC IMMポジション(2/22集計-2/26公表分)
2/22 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/26朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -3.8%の減少で 23457枚(前週:24389枚)、「円」ショートは前週比 19.3%の増加で 51203枚(前週:42937枚)。この結果、売買比では売り越し継続、売り越し枚数は前週比 49.6%の増加となり 27746枚(前週:18548枚)、売買計は前週比 10.9%の増加で 74660枚(前週:67326枚)となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で83.72円→83.18円と円高、前金曜→今火曜終値では83.18円→82.73円と円高、今火曜→今金曜では 82.73円 →81.67円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では83.72円→81.67円で円高と、通期円高となっています。
ただ、グラフをご覧いただければ一目瞭然のように、ショート増/ロング減によりこれだけ円売り越しが続伸しているにもかかわらず、ドル円レートとしてはむしろ下がっている点に注意が必要です。先週、>>一時的なアンバランスだけににわか円ショートの一気刈り取りが起こるのか、…<<と言うことを書きましたが、先々週の急激な売り越し転を受け、売り方の締め上げ(ショートスクィーズ)が起こったと見るのが正解なのではないでしょうか?であれば、この締め上げをはね返すか屈するかが次の焦点となってきます。例年この時期は本邦の年度末を睨んだリパトリ絡みの円安傾向になる物ですが、これに真っ向対抗したかのような攻防に今週も目が離せませんね。
「ユーロ」ロングは前週比 22.2%の増加で 77454枚(前週:63395枚)、「ユーロ」ショートは前週比 3.0%の増加で 31856枚(前週:30931枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 40.5%の増加で 45598枚(前週:32464枚)、売買計は 15.9%の増加で 109310枚(前週:94326枚)と、前週に>>買い越しの押し目(?)<<と書いた通りの状況となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3487→1.3693とユーロ高、前金曜→今火曜終値では1.3693→1.3653とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3653→1.3750とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3487→1.3750とユーロ高となっております。先週>>1/27起点ではなく2/1起点のレジスタンスであると考えれ ば、先週末高値は上方向ブレイクと言うことになるので、更なるロング積み増しもまたあり得ますね<<と言うことを書きましたが、レート的にも一旦押した後の上伸となりました。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -1.83%の減少で 333809枚(前週:340019枚)、ショートは前週比 8.26%の増加で 125144枚(前週:115599枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -7.02%の減少で 208665枚(前週:224420枚)、売買計では前週比 0.73%の増加で 458953枚(前週:455618枚)と、前週・前々週の動きが相殺され、売買共に約1万枚ずつ減少したうえで買い越し枚数が2/1時点の数字に戻ったかのような数字になっています。
個別に見ると対円以外はすべて買い越し。売買比では特に突出したものはありませんが、対ユーロのロング増・対ポンドのロング減が好対照となり、売買計でも対ユーロで売買増、対ポンドで売買減となっております。
現在はリビアのカダフィ大佐の去就が注目の的となっておりますが、湾岸近隣諸国やリビア同様に長期独裁政権下にある多国にも飛び火しつつある反対勢力のデモ行動とそれによる原油供給の滞り懸念による原油高・株安はいっこうにやむ気配が見えません。仏露米等は既に非難声明を出していますがこれに簡単に応じるはずもなく、最悪の場合、武力行使を含む今後の状況展開に注視する必要がありますね。
■ 資料ダウンロード
『2/22集計-2/26公表のIMMポジション』
→ IMM_20110222.pdf をダウンロード
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3月 6 2011
CFTC IMMポジション(3/1集計-3/5公表分)
3/1 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間3/5朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 166.0%の増加で 62396枚(前週:23457枚)、「円」ショートは前週比 -58.7%の減少で 21122枚(前週:51203枚)。この結果、売買比は再度買越しに一転、買越し枚数は前週比 248.8%の増加となり 41274枚(前週:-27746枚)、売買計は前週比 11.9%の増加で 83518枚(前週:74660枚)となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で83.73円→81.67円と円高、前金曜→今火曜終値では81.67円→81.91円と円安、今火曜→今金曜では 81.91円 →82.32円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では83.73円→82.32円で円高と、前々週・前週の円高傾向から若干戻しかけたような状況となっています。
先週、IMMポジションとレートの不整合、また、例年なら年度末リパトリ絡みの円安傾向になって良さそうな物が円高攻勢となるのは、売り方の締め上げ(ショートスクィーズ)が起こったと見るのが正解なのではないかと書きましたが、後日発見ではありますがREUTERSに同じような見方をした記事がありました。
そこで投機筋(仮需)だけでなく実需筋の数字も見直してみたらやはり思った通りでした。前々週・前週には普段IMMポジションとして掲載している投機筋の数字は確かに売り越しに転換するだけの売買逆転がありましたが、同時に実需筋でも売買の逆転があり、両社を合計してみた結果むしろ売り越しの増加となっていて、これらなレート変動に対し十分に辻褄がつきます。REUTERS記事の表現のように実需の本来の動きに合わせた当時筋のショートスクィーズであったということですね。
ともあれ、前2週のかき回しを経て先週は本来のポジション状況に戻ったように見えますが、未だしこり玉や仕掛けもあるようにも見えますので北アフリカ状勢やユーロ金利上げ観測等と合わせ、状況注視です。
「ユーロ」ロングは前週比 7.3%の増加で 83104枚(前週:77454枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -0.2%の増加で 31796枚(前週:31856枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 12.5%の増加で 51308枚(前週:45598枚)、売買計は 5.1%の増加で 114900枚(前週:109310枚)と、買い優勢傾向継続中といった状況となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値では1.3653→1.3750とユーロ高、前金曜→今火曜終値では1.3750→1.3777とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.3777→1.3987とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3653→1.3980とユーロ高となっており、こちらもポジションに沿った形で上伸継続中です。
ただチャート的には1.40台を上抜いた後1.42が近くなると押し目なのか、昨年10月後半と高値並びしWトップとなるのかといった攻防も予想されますが、つい先日トリシェ総裁からも利上げ観測をほのめかす発言がありましたのでどちらかと言えば強気な状況といえるのではないでしょうか。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 20.11%の増加で 400929枚(前週:333809枚)、ショートは前週比 -10.16%の減少で 112430枚(前週:125144枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 38.26%の増加で 288499枚(前週:208665枚)、売買計では前週比 10.60%の増加で 513359枚(前週:458953枚)と、売買の拡大傾向が見られます。
個別に見ると前週は対円以外はすべて買い越しでしたが先週は全て買い越しに戻り、対円では売買比逆転。ユーロ及び地震被害のNZドルは意外と静か、ポンドの売りが目立ち、スイスフランは売買とも盛ん。といった状況です。
売買比では特に突出したものはありませんが、対ユーロのロング増・対ポンドのロング減が好対照となり、売買計でも対ユーロで売買増、対ポンドで売買減となっております。
いっこうに収束が想定できないリビア及び北アフリカ状勢が注目の的ですが、原油産輸出に関しては最悪な事態を免れそうな状況でもあり、原油価格の今後に関しては当初危惧された暴騰というよりかは高騰継続と少し引けてきた観がありますが、まだまだ予断は出来ないという思惑の現れが、円買いやスイスフラン買いとなって如実に現れている気もします。
また前述しましたが、ユーロの利上げ観測や米国失業率の8%台への低下という景気回復要因も今後どのように展開するか注視する必要がありますね。
■ 資料ダウンロード
『3/1集計-3/5公表のIMMポジション』
→ IMM_20110301.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮