11月 1 2009
先週(10/26~10/30)の為替動向
■米国株式市場 = 下落
月曜日前週からの流れを受け一段安、
木曜日に米国GDP-3Qの好感から一段高するも
金曜日にCITグループ破綻懸念から一段安。
■WTI原油先物市場 = 下落、状況は同上
■ドル円 = 下落、状況は同上
■ユーロドル = 下落、状況は同上
■ユーロ円 = 下落、状況は同上
ダウ、原油、クロス円とも
同じ理由で同じような値動きとなりましたが、
週を通してなら「円独歩高」となり、
ポンドは漁夫の利的に中立~上昇となりました。
例年10月は何らかの暴落があり得る月。
とされていますがそれは最終日に来たようです。
木曜日に米国GDP-3Qの好感から一段高しましたが
金曜日朝方から、五十日+仲値不足から来る
ドル買い予想に反し、アジア勢による
断続的な円買いが始まり、
CITグループ破綻懸念との相乗効果から
クロス円全般の円買いは加速度を増し、
10月最終日の週末・月末調整は
予想を遙かに超えた円買いで締めくくられ、
結果として予想外の暴落。と言えます。
次週は米国重要指標目白押し週となりますが
地合がリスク回避の円買いに傾いていますので
指標が良ければ横ばい、悪ければ一層の下落。
と言うような構図が描けます。
来週は週明けより米国市場が冬時間に移行します。
これで各国市場とも冬時間体制となります。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 91.20 (DRP) / 91.20 (DPP)
予想安値 88.78 (DRP) / 88.78 (DPP)
ユーロ円
予想高値 135.52 (DRP) / 135.52 (DPP)
予想安値 129.58 (DRP) / 133.79 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.4888 (DRP) / 1.4888 (DPP)
予想安値 1.4508 (DRP) / 1.4508 (DPP)
ポンド円 予想高値 150.66 (DRP) / 149.91 (DPP)
予想安値 144.45 (DRP) / 145.79 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.6797 (DRP) / 1.6703 (DPP)
予想安値 1.6343 (DRP) / 1.6348 (DPP)
※デマーク指標の予想には
Demark Range Projection と
Demark Pivot Points の2種ありますので
両方を提示しています。
週間為替リポート「2009_1030.pdf」をダウンロード
先週の4本値と今週のピボット「Pivot_2009_1030.pdf」をダウンロード
11月 1 2009
異常な相場は戻る
先週のドル円相場のチャートを見ていましたら
ある言葉を思い出しました。
「異常な相場は必ず戻す」
「急な上昇後は急な下落が来る」
短期的には指標発表時等の
「半値戻し」も同様なことが言えますね。
先週のドル円では、木曜日の米国GDP-3Qにより一段高となり、
金曜日のCITグループ破綻懸念から一段安、
結果として「「行って来い」を更に下抜けた」ような形になりましたが、
一週間を通して見ると上記のようなバンドが描けないでしょうか。
そうなると、「「行って来い」を更に下抜けた」のではなく、
本来進みたいラインバンドに戻っただけ。とも言えます。
ないかと探しましたら、それは前週にありました。
週をまたいではいますが、10/15(木)の、
米国9月消費者物価コア指数が予想を上回る
+先週分の米新規失業保険申請件数が
予想を下回ったことからの一段上昇は、
翌週 10/20(火)に、米国9月生産者物価指数と
米国9月住宅着工件数が市場予想を下回ったことや、米国債利回りの低下
加えて、実需のドル売りから、これもやっぱり元の鞘に収まっています。
私はこのブログで1週間分のチャートと、同期間のニュースや指標を使用して
相場動向についてあれこれ書いていますが、
今更ながらにその重要性を見直してしまいました。
おそらくは、1ヶ月とか3ヶ月(1Q)とか1年といったスパンで見れば
それはそれとしてまた見えてくる物やアノマリーはあるでしょうが、
私のトレードスタイルがスキャルピング~超短期デイトレードなので
1週間というスパンは必要十分であり、また必須。なのではないかと思いました。
「目先の行方が解らなくなったら、PC画面を遠くから見てみる。」
とても重要なことを再確認しました。
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By najirane • 分析・相場観・手法 • Tags: 異常な相場 戻す 急な上昇 急な下落 半値戻し 行って来い