7月 20 2009
連載:その地合判断、正しいですか? (その5)
デマーク指標の隠れた使い方を発見!?
「連載:その地合判断、正しいですか? (その4)」で、
今日のこれからの動きによっては、
もう一つのデマーク指標の使い方の実証が出来ると思いますので
ちょっと注意深く見ていきたいと思います。
などと書きましたが、どうやらこの手法はかなりの確実性を持っていそうなので
その種明かしをしたいと思います。
左のチャートは7/17のNY時間大詰め
日本時間で言えば7/18の深夜0時頃~朝方の
EUR/JPYの5分足チャートです。
なにがしかの米国決算発表があったのか、
2時半頃と3時半頃に大きく上昇と下降があります。
かなり反射神経の良い人なら
この変動に追随出来たかも知れませんが
それにしても利確(もしくは損切り)のタイミングは
難しかったのではないでしょうか。
しかし、このような急変動に対しても
デマーク指標は効力を発揮します。
MT4をお使いの方なら
ヒストリーセンターを使い、
随時に4本値を取得することが可能です。
4本値があれば、
そうです。ピボットポイントやデマーク指標は
楽に算出できます。
そこでこの4本値をEXCELにエクスポートします。
私は既にデマークカリキュレータと名付けた
デマーク指標計算用フォームを作ってありますが
現在の5分足から次の5分足の
高値安値予想値を割り出します。
次に、実際の5分足が先ほどの予想値に対し
どのくらいの位置にあるか?
を割り出します。(左図では乖離率としています)
この乖離率が+であれば上昇基調
乖離率が-であれば下落基調と判断できます。
上記EXCELSeatをご覧頂ければ「なるほど~」とお解り頂けるかも知れませんが
上図サムネイル画像でも上昇下落を色分けしているのが同期しているのが
見て取れるかと思います。
なお、一般にデマーク指標と呼ばれている価格レンジ予想には2種類あり、
「Demark Range Projection」 は直近の足とさらにその一つ前の足から
「真の高値/安値」を算出した後、続く足の高値安値予想値を計算しますが、
「Demark Pivot Points」 は直近足からだけ計算します。
「Demark Pivot Points」は、国内では見かけませんが
欧米のFXサイトではたまに解説を見かけます。
しかし、「Demark Range Projection」に関しては国内外を通じて
平田啓さんのセミナービデオ中でしか見れないような気もします。
デマーク指標の、隠れた効果的な使い方。
皆さんのお役に立てますでしょうか?
さらに研究したい方はこちら↓
DVD 外為ディーラーのテクニカル分析 デマーク指標に学ぶ普遍的テクニック
平田啓
パンローリング DVD 本編83分収録
2009年4月発売
5,040円 (税込)
デマークのチャート分析テクニック―マーケットの転換点を的確につかむ方法
トーマス・R・デマーク, 長尾慎太郎, 柳谷雅之, 森谷博之
パンローリング A5判 488頁 2002年8月発売
6,090円 (税込)
9月 6 2009
先週(8/31~9/4)の為替動向
先週の米国株式、原油、為替相場は
下記のような流れでした。
■米国株式市場
火曜日に下落、その後なだらかに下落を続け
木曜のISM製造業景況指数後に反発。
■WTI原油先物市場
週前半に下落、後半は安値圏でもみ合い。
■ユーロドル
週初はユーロ高ドル安。
ダウ下落に呼応しユーロ下落。その後はもみ合い。
■ドル円
ほぼダウに呼応するかのように集中版に下落し
ISM製造業景況指数~雇用統計で上昇傾向へ。
■ユーロ円
ほぼダウに呼応するかのように集中版に下落し
ISM製造業景況指数~雇用統計で上昇傾向へ。
先週1週間もダウ市場に呼応する動きが見えます。
ただ、ISM製造業景況指数~雇用統計の動きは
悪い数字にもかかわらず、ダウやクロス円の上昇
という反応になっているのが特徴的です。
これまでリスク回避姿勢一辺倒だった状況が
これ以上は悪くならないという景気の底打ち感から、
強気姿勢に転じてきたのではないでしょうか。
また、民主党政権となった日本の先行きが
今ひとつ不透明なのも、
これまでの「リスク回避先の円」という構図に
変化を与えていることも否めないと思います。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ユーロ円
予想高値 134.48 / 133.51
予想安値 130.50 / 131.48
ドル円
予想高値 94.03 / 93.28
予想安値 90.89 / 91.64
ユーロドル
予想高値 1.4347 / 1.4334
予想安値 1.4118 / 1.4134
※デマーク指標の予想には
Demark Range Projection と
Demark Pivot Points の2種ありますので
両方を提示しています。
※なお、このコンテンツはチャート図を含めPDF文書としてダウンロード可能です。
先週の4本値と今週のピボット「Pivot_2009_0904.pdf」をダウンロード
週間為替リポート「2009_0904.pdf」をダウンロード
※今週からピボットデータ(DeMarkとPivot)も掲載するようにしました。
なお、このピボットデータは拙作「指標ホイホイ(仮称)」が
勝手に為替データをダウンロード~指標値計算更新をするもので
いずれ何らかの形で公開したいと思います。
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: Demark, ISM製造業景況指数, PivotPoints, RangeProjection, WTI, クロス円, ダウ, デマーク指標, ドル円, ユーロドル, ユーロ円, リスク回避, 原油, 失業率, 底打ち感, 景気, 為替相場, 雇用統計