2月 13 2011
先週(2/7~2/11)の為替動向
■米国株式市場 = 上昇
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = 上昇(中盤以降もみ合い)
■ドル円 = 上昇
■ユーロドル = 上昇後下落
■ユーロ円 = 上昇
チャートを見れば一貫して円安であることが解りますが、初めドル安ユーロ高円安、後半ドル高ユーロ安円安です。1ヶ月ぶりのしっかりとした週足陽線となりましたが、83円台ミドルは昨年来のレジスタンスでもあります。
【週前半】週明けスタートは82円台前半。火曜日、午後から米債利回りの低下に伴いじり安。19:30過ぎに中国利上げ報道が伝わる。LDN-Fixにかけ一層のドル売り攻勢がかかり、ストップロスも巻き込んで一時81.70円台まで急落するが米再入札不調による利回り上昇に助けられ朝までに反発。
【週後半】ゴトー仲値需給や米債利回りの上昇からドル円は堅調模様。欧州時間以降も続き、22:30発表の米失業保険新規請求件数の強い結果が好感されると久々の83円台乗せ。その後も米長期金利の上昇から堅調模様は続き、83.67円まで上昇。その後は週末持ち高調整となり、83.40円台終了。
【先週のポイント】
・ドル円上値も昨年秋来の上限抵抗に阻まれる。
・中国利上げ
・大統領辞任によりエジプト状勢の一応の決着
【今週のポイント】
・83円ミドルの抵抗を抜け84円台に上伸出来るかどうか?
・上値攻め挫折の場合81円台前半のサポート力は?
・決め手は「米国景況感」
・2/15(火):NY連銀製造業景気指数/小売売上高
・2/16(水):FOMC議事録要旨公開(1月25・26日分)
・2/17(木):新規失業保険申請件数/フィリー連銀景況指数
・中国再利上げ(懸念による陽動)
・エジプトに触発された近隣諸国の欲求不満
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 82.60 / Upper: 84.50
EUR/JPY Lower:109.10 / Upper:113.53
EUR/USD Lower:1.3400 / Upper:1.3646
GBP/JPY Lower:132.57 / Upper:135.26
GBP/USD Lower:1.5875 / Upper:1.6096
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 84.86 ~ 85.58 / R1 83.91 ~ 84.13
S1 81.78 ~ 82.01 / S2 80.33 ~ 81.06
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3843 ~ 1.3936 / R1 1.3720 ~ 1.3749
S1 1.3444 ~ 1.3474 / S2 1.3257 ~ 1.3351
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(02/07~02/11)の為替動向』
→ 2011_0211.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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2月 20 2011
CFTC IMMポジション(2/15集計-2/19公表分)
2/15 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会(CFTC) IMM通貨先物取組(IMMポジション)が日本時間2/19朝、公表されました。
「円」 ロングは前週比 -56.9%の減少で 24389枚(前週:56607枚)、「円」ショートは前週比 116%の増加で 42937枚(前週:19876枚)。この結果、売買比では昨年6/15以来35週ぶりに売り越しに転換、売り越し枚数は前週比 150.5%の増加となり 18548枚(前週:-36731枚)、売買計は前週比 -12.0%の減少で 67326枚(前週:76483枚)となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では82.28円→83.44円と円安、前金曜→今火曜終値では83.44円→83.72円と円安、今火曜→今金曜では 83.72円 →83.18円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では82.28円→83.18円で円安と、1週間半を経て急騰した後、半値戻しという形になっております。
先週、>>それにしても先週後半の騰がり方は急激とも思われますので、今週の数字を注視したく思います。<< と書きましたが、その予感は的中。何と35週ぶりの売り越し反転という答えが待っていました。おそらくは83円を超えた時点で多量の円ロング解消が生じ、新たな円ショートが構築されたのではないでしょうか?そして、現在ドル円レートとしては半値戻し状態にあるわけですが、これを単に押し目と見て更なる円ショート積み増し(円ショート継続)となるのか、一時的なアンバランスだけでにわか円ショートの一気刈り取りが起こるのか、また、週明け米加市場休場の隙間をついた陽動が見られるのか、今週前半はひとつの山場ですね。
「ユーロ」ロングは前週比 -13.8%の減少で 63395枚(前週:73502枚)、「ユーロ」ショートは前週比 -20.2%の減少で 30931枚(前週:38768枚)、この結果、売買比は買い越し増加。買い越し枚数は前週比 -6.5%の減少で 32464枚(前週:34734枚)、売買計は -1.0%の減少で 94326枚(前週:112270枚)と、こちらも前5週の流れを見ると買い越しの押し目(?)といった状況です。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値では1.3629→1.3550とユーロ安、前金曜→今火曜終値では1.3550→1.3487とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3487→1.3693とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3629→1.3693とユーロ高となっており、この状況を考えると先週月曜ににここ直近の最安値=1.3428を作った際にロングショートとも手仕舞いが行われ、先週火曜以降に新規ロングが増えつつある状況のようにも思えます。
が、1/27,2/9,そして先週末の高値をつなぐレジスタンスが効いたなら、ここでもう一回ショートの巻き返しもあり得ると思います。と同時に、1/27起点ではなく2/1起点のレジスタンスであると考えれば、先週末高値は上方向ブレイクと言うことになるので、更なるロング積み増しもまたあり得ますね。こちらも状況注視です。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -10.86%の減少で 340019枚(前週:381443枚)、ショートは前週比 -25.27%の減少で 115599枚(前週:154696枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -1.03%の減少で 224420枚(前週:226747枚)、売買計では前週比 -17.67%の減少で 455618枚(前週:536139枚)と、ロングショート双方が減少しながら売り越し数はほとんど変化無しという状況から、前週にロングショートともに増加した分がそのままごっそり消化されたのではないかという感じですね。
個別に見ると対ポンドでロング勝ちした結果全売買数が増加した以外は、対円でショート増、対加ドルでロング増以外は他の通貨全てがロングショート共に減少しております。
2月初旬の米国指標に景気高揚感が芽生え、エジプト及び近隣諸国が抱える問題が水を差し、そうこうしているうちにユーロ不調和、中国が利上げと、次から次へ不安要素は消えることなく次から次に出ては消えていき、本邦においては年度末のリパトリも視野に入ってくるような時期となり、何がどっちに動いても不思議ではないような状況にあります。また、前週での売買とも増加も先週での売買とも減少も結局は行って来いのような変化と言えますので、先週と前週の数字変化を元に考えるのは少し危険があるように思えます。5週ほど通してみれば、やはり全体としては少しずつ買い越し側にシフトしていっているのではないか?と言う見方は出来ますが…。
■ 資料ダウンロード
『2/15集計-2/19公表のIMMポジション』
→ IMM_20110215.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮