先週末発表された人民元柔軟化のニュースに、本日は早朝からドル円売りが集中し、一時期90円タッチまで下落、日本株の寄り付きが好感され若干のショートカバーが入り、90.50円ほどの水準となった10時15分。
衆人環視、全世界の注目を浴びた人民元の変動制移行初となる今日の中間値(東京中値のようなもの)が発表されました。
ところが、6.8275元/usdと、前週金曜日の中間値と同じ。さらには金曜日の引け値 6.826元/usdから見れば 0.0015元安となり、市場は一気にドル円買い戻し対応しました。
その後、90.80円ほどで頭を押さえられましたが欧州勢の参入と共に上伸。
91.45円と、早朝レートから1円以上跳ね上がった結果となります。
今現在(21時頃)はまた頭を押さえられている形ですが、NY勢が参入によりどのような変化をするか楽しみです。
さて、このブログでも号外で出したメルマガでも、私はショートカバーの可能性を示唆しておりましたし、昨日昼頃には左記のようにtwitterでもつぶやきました。
と言うのも、先日のブログやメルマガでも書いているように、「ドル円だけが下落するのは異常」、「特に6月末はドル高円安で無いと日米両国の政府にも企業にも都合悪い」と言うこと以外に、中国は普段の指標発表から1時間2時間のフライングは当たり前、賄賂次第では1週間2週間先のことだって漏らす。と考えていたら、先週来のドル円下落もファンド勢や輩さんの織り込み済みな行動か「さもなくば仕掛けだ。」と気がついたからです。
案の定、先週終値を遙かにしのぐ91.45円と、ほぼ先週の平均値まで上昇(行って来い)しました。
多くのマスコミやFX会社のコメンテーター、Twitterやブログ上のFXブロガーやトレーダーは、私の見た範囲では私を含む約3名以外は全員「全面円高!ショート推奨!」中間値出たあとでも「戻り売り推奨!」でしたが、皆さんちゃんと生き残ることが出来たのでしょうか。
実はここにも落とし穴があります。私は昨日のブログで中国人民銀行の声明文(へのリンク)を示しましたが、多くのマスコミやFXアナリスト/トレーダー諸氏は又聞きでしかない「円高!」を頭から信じ込み、声明文の原文を確かめることなくドル円売りをあおり、これを受けて多くのトレーダーは付和雷同を起こしたわけです。
もちろん私が書いていることもたまには間違っています。
逆説的ですが、トレードの世界で信じることが出来るのは自分だけです。
間違った情報を鵜呑みにすることは、しなくて良い失敗を好んで行うに等しい行為です。
そのためにも、このブログやメルマガでは「これを見落としてませんか?」とか、「こういう側面もありますよ」と言った、相場観の押しつけや雑音ではない地合判断の付加検討材料を提供しているつもりです。
まぁ、たまに神がかりで小数点以下2桁まで値動きを当ててしまうこともありますが、
それは私が集めた材料の中にたまたま外れがなかった。と言うことだと思います。
くれぐれも私が書く事を頭から信用しないでください。でも、多くのマスコミよりはまともな相場観を持ち、それに沿った順当なことを書いている自信はあります。(笑)
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6月 27 2010
先週(06/21~06/25)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = 下落(円高)
■ユーロドル = もみあい
■ユーロ円 = 下落(円高)
W杯はベスト16枠が出揃い本番入りです。
相場の世界も変わらず淡々とした流れですが、株は一本調子で下落、円は逆に一本調子で上昇。
主要通貨では、円高ポンド高・ユーロ安ドル安と相場はリスク回避に戻ったかのようです。
先週の相場決定に絡む大きな流れとしてはW杯停滞以外では、人民元の変動相場制移行、FOMC、そして週末のG8・G20と続きますが、人民元の変動相場制移行による不安でスタートし、FOMCでの景気予測下方修正が追い打ちし、米国の債権利回りは2年債利回りで 0.65%割れ、10年債利回りで 3.10%割れなど、昨年暮れのドバイショック直後の水準以下に低下しています。
この人民元不安、米国の債権利回り低下という2つの状況から市場はリスク回避モードへと逆戻りし結果として人民元の上昇と共に円が連れ高になりました。
と、ここまでは投機的な投資家心理での動きですが、来週は半期末決算最終週にもなりますので今度は実需筋の動きが出てくると思います。
つまり、各国輸出企業の自国通貨買いが活発化し、それぞれの市場市場での取引が盛んになり、東京-ロンドン-NYでがらっと様相が変わると言った
ダイナミックな動きや大相場も予想されます。
また、今週末には注目の雇用統計もありますから、こちらを睨んだ動き=結果を見ての最終調整で、今週の週末調整は一波乱ありそうです。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 90.35 (DRP) / 90.35 (DPP)
予想安値 88.06 (DRP) / 88.06 (DPP)
ユーロ円
予想高値 110.89 (DRP) / 110.89 (DPP)
予想安値 108.85 (DRP) / 107.54 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.2421 (DRP) / 1.2421 (DPP)
予想安値 1.2161 (DRP) / 1.2161 (DPP)
ポンド円
予想高値 136.70 (DRP) / 136.70 (DPP)
予想安値 133.71 (DRP) / 133.71 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5266 (DRP) / 1.5266 (DPP)
予想安値 1.4875 (DRP) / 1.4875 (DPP)
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/21~06/25)の為替動向』 →
2010_0625.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足6ヶ月分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Pivot Points ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 円高 リスク回避 リスク選好 ストレステスト バーナンキ 議会証言