2月 12 2012
PivotTrade _1
連載モノとして、この辺で私なりのPivotTrade論をまとめてみようかと思い、これまで書きためた中から少しずつ小出ししていこうと思います。今日はまず、結論から(笑)
左図が私のPivotTradeのイメージです。上はローソク足チャート、下はスノボとかで使うハープパイプが横に連結したイメージと思ってください。
スキーなどしている人は「ピボットターン」と言ったり「山周りターン」と言えば即座にイメージできるかも知れませんが、私のイメージの中ではハープパイプの頂点はピボットであり山なんです。
私は常々「転換点=加速点」と言う言葉を多用していますが、その転換点になり得る点がピボットであり、ピボットであればこそ反転ポイントにも加速ポイントにももなり得る。そういうイメージをこの図から感じて頂ければよいかと思います。
さて、Pivotと言うと通常はWilderのそれが主役になりそうですが、私の考え方では「意識される点」すべてがPivotです。これは図のような横連結ハープパイプのように一定の規則に従って級数的に並んだ頂点だけではなく、その中のコブであるとかえぐれもピボットになり得るし、何よりリズムこそすべて。なのでいわゆる時間論などもPivot的に捉えることが出来ると思います。
と言う事で次回以降は各種のPivotの考え方の共通点や相違点などを…。(続く)
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2月 12 2012
PivotTrade _2
ここからは各種のPivotをお復習いしていきます。歴史的には前後するものもありますが、「機能の拡張」と言った観点でご覧頂ければ関連が無さそうなものも以外とつながってくるものがあるかな?と。
■WilderのPivot
一般的にピボット(PIVOT)と呼ばれるものは、J・W・Wilderによって考案されたテクニカル指標で、前日値幅と終値から当日のサポート(支持)/レジスタンス(抵抗)水準を予測しようという指標です。
計算基準値であるピボットプライス(PP)は、前日高値+前日安値+前日終値の平均値とし、その平均値と高値安値それぞれの乖離から上下の変動幅を求めます。
WilderのPIVOTが単純平均値と加減乗除だけで得られる物に対し、一定の係数や概念を附加することでそれぞれ亜種が存在します。例えば、「Tom Demark」「Woodies」「Camarilla」による物がある他、「Fibonacci Zone」のように転換点を転換レベル幅と考える物もPivotの亜種と考えられますし、BollingerBandは過去のHLCの連続値(=移動平均)からの乖離幅と考えれば、これもPivotの亜種と言っても良いかと思います。
いずれも計算から得られる一定の数値を支持/抵抗の主要なレベル(転換点)と仮定し、価格がこの点に達したとき、それまでの強気/弱気トレンドが変化する可能性が反転もしくは継続(ブレイクアウト)する可能性が高い。と考えることで、建玉や利確(損切り)をする目安とします。
■Pivot概念図
■Wilderによる計算式
・Pivot (P) = (H + L + C) / 3
・Resistance
R1 = (2 X P) ? L
R2 = P + H ? L
R3 = H + 2 X (P – L) = HBOP (High Break Out Point)
・Support
S1 = (2 X P) ? H
S2 = P – H + L
S3 = L – 2 X (H – P) = LBOP (Low Break Out Point)??
■手法としての用い方
R1/R2に価格が到達あるいは接近した時が売りサインとなる。R1を上抜けた場合、R1で建てた売りポジションを手仕舞いしR2で売る。又は手仕舞いせずにR2で売り増しする。
S1/S2に価格が到達あるいは接近した時が買いサインとなる。S1を下抜けた場合、S1で建てた買いポジションを手仕舞いしS2で買う。又は手仕舞いせずにS2で買い増しする。
R3/S3(HBOP/LBOP)に達した場合は新たなトレンド発生と判断する。
Pivotの基本的な使い方がお解りになりましたでしょうか?
次回は今回取り上げたWilder以外のPivotバリエーションを取り上げます。
→ 第3回:Wilder “以外の” Pivotへ
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By najirane • 分析・相場観・手法 • Tags: Bollinger, Camarilla, Demark, Fibonacci, Pivot, Wilder, Woodie's, ハーフパイプ, ピボット, フィボナッチ, ボリンジャー, 加速点, 時間論, 転換点, 逆張り, 順張り