1月 18 2011
ドル円。方向性は出るのか?
今日はNY休場と言うこともあり動意薄な展開が続いてますが、このところの相場自体、10月末に突っ込まれた以外は年末年始に多少揺れた程度で明確な方向感という物は出ていません。大雑把に言えば81円~84.50円の中を浮遊しているだけ。
しかし、変動の要因を見てみれば明らかに米国の景況感に左右されていることが解ります。年末年始相場もQE2の行方や逃避先としての債券(=長期金利に影響)、また年明けの雇用統計絡みの思惑から大きく動いたわけですしね。
なぜ年末~年初の相場が波瀾含み~そして凪になるかというと、クリスマス休暇で開店休場だった市場に、一気に"帰省"してくるからです。それもそれぞれの新年の抱負を胸に。
そして新年最初の運試しとばかりに新規ポジションを構築したり、相場の方向性を占うために試し玉を流したりします。もちろん売りもあれば買いもある。そんな交錯が波乱含みな相場を形成し、加えてあまり良い事ではありませんが乱暴な相場に付いていけず、玉を投げたり個人投資家ならロスカットを食らったり。そんな売買までが波乱な相場に更なる振幅を与える。と言うわけですが…、結果としてチャートのように幅広のレンジだったりします。
例年であれば1月中旬か遅くとも後半にはトレンドめいた流れが見えてくることが常でもありますが、遅くなれば遅くなるほど暴発(高騰/暴落)してしまうのも常です。
さて、今週は特に重要指標はありませんが、景況感の要である雇用と住宅指標は要チェックですね。
1/19(水)
22:30 米12月住宅着工件数(季調済・年率) 前回 55.5万件 予想 55.0万件
22:30 米12月建設許可件数(季調済・年率) 前回 53.0万件 予想 55.5万件
1/20(木)
22:30 米新規失業保険申請件数 前回 44.5万件 予想 42.5万件
22:30 米失業保険継続受給者数 前回 387.9万人 予想 398.5万人
24:00 米12月中古住宅販売件数(季調済・年率) 前回 468万件 予想 486万件
24:00 米12月中古住宅販売件数(前月比) 前回 +5.6% 予想 +3.8%
24:00 米12月景気先行指標総合指数(前月比) 前回 +1.1% 予想 +0.6%
24:00 米 1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 前回 +20.8 予想 +20.4
そして今週・来週は指標はもとより決算報告は立て続けに出てきます。これも景況感に直結してきますから予想外な数字は指標サプライズ同等、いきなりの急騰/急落を誘引する場合があります。
明日以降では
1/18 IBM,ウエスタンデジタル,シティグループ
1/19 eBey,ゴールドマン・サックス・グループ
1/20 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン,モルガン・スタンレー
1/21 グーグル,ゼネラル・エレクトリック,バンク・オブ・アメリカ
1/24 アメリカン・エキスプレス,マクドナルド
1/25 アップル,ジョンソン・エンド・ジョンソン,テキサス・インスツルメンツ,ベライゾン・コミュニケーションズ,ヤフー
1/26 クアルコム,スターバックス
1/27 シマンテック,ボーイング,マイクロソフト
1/28 アマゾン・ドット・コム,フォード・モーター,P&G,モトローラ
などと予定されています。(2011/01/17現在)
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1月 18 2011
怖い物知らず?
先の日曜日(1/16)からフジテレビ系列で放映が始まった日9ドラマ「スクール!!」を見ていて、これまで「なんだかなぁ…。」とか「どうして?」と思っていた数々の疑問が氷解したと言うか1本の線でつながった思いがした。
クレクレ君・感謝のない奴・クレーマー・一攫千金を狙う奴・モンスター○○・偶然を勘違い・mixi気質・・・etc。
今の世の中、甘やかされるのが当たり前で、現実を突きつけられたり甘えが通じなかったりしたら逆ギレか挫折。それがまた(当人がいる集団の中では)当たり前なのだ。と。
考えても見て欲しい。為替等相場の価格決定というのはあくまで需給バランスの結果であって、間違っても線形計画によって得られる物ではない。まれに"輩"と言われるようなHF勢が線形計画に沿わせた相場操作を仕掛けることもあるが、それらは結果として"ダマシ"となり、ストップをごっそり持って行かれるだけである。
押し目や戻りが続くと思わせて突然の反転、いきなりのレンジブレイクなども同種だろう。
最近では例えばMT4のような優れたチャートソフトが無料で入手でき、インジケータやEAまで無料化ごく安価に入手できるし、書籍や手法解説ブログなども星の数ほどある。旧来より遙かに敷居は低く、事前知識も豊富であれば早々大きな失敗続きと言うこともない。しかし、基礎もなければインジケータが計算している内容も知らなければどのような状態がシグナルオンなのかも解らない状態でやっていては、いつか必ず"ダマシ"にも遭うし、他人のふんどしで相撲を取っているのに自身の技術と錯覚し、必ず大きなしっぺ返しを堪う事にもなる。
これらは全て冒頭に書いたように「甘やかされてきた当然の帰結」だと思う。
相場は、素人だからと言ってけしてハンディキャップなど与えてくれない。素人だろうが熟練のトレーダーだろうが1円の騰落は1円の騰落なのだ。
「初心者にそんなことを言っても無理ですぅ~。(ハート)」 「だったら怪我する前にやめとけ。」の世界が当たり前なのに、そんな対応をしてみよう物なら本人はおろか取り巻きからも罵詈雑言。挙げ句、助言したつもりが人間性まで疑われ、助言した本人ばかりか育った環境が云々・・・親の顔を見てみたい云々・・・。とまで罵倒される始末。
あえてもう一度言わせて頂く。甘えるのも世間をなめるのもいい加減にしろ!
特に世間をなめてかかっているような手合いは必ず相場もなめる。mixiだのTwitterなどだったらマイミク切りでもリムーブやブロックして辛い現実を見ずに逃げることも出来るが、相場の世界でそれをやったら「確実に破産する。」
加えて言うなら「相場には聖杯などけして存在しないし、掴んだと思った翼はイカロスの翼かも知れない。」そんな無駄な物を探し求めるくらいなら、自身のミストレードを「何処で何を間違ったのか」何度でもチャートを見返すことしかないと思う。拝む相手はシストレプログラムでもサイコロでもなく相場そのものだ。そして相場にも世間にも常に「畏敬の念と感謝」これを忘れたら成功だの失敗だのの前に・・・、人間が終わる。
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By najirane • FXに関する雑感, MT4 & mtm, 書籍・雑誌・メディア • Tags: 相場 聖杯 甘え 甘やかし 畏敬の念 感謝